はるかぜ
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心地よい風が吹く、春のお昼。こんな日には塀を登って隣の家にいる猫をお散歩に誘うの。
軽々と塀を登って中を見渡す。
「どこかな〜っと」
「またきたのか? 」
声に気がつくとすぐ真下にいた。灯台もと暗しってやつね。
この猫の名前はヴレス、家が隣同士なこともあり、小さい時から仲良しだ、幼馴染みってやつね。そんなヴレスに私は今絶賛片思い中。
「いい天気だし、一緒にお散歩に行かない? 」
ヴレスは少し考えた素振りをみせて
「いいぜ、ついて行ってやる」
やった~今日はどこに行こうかな〜
☆☆☆
やっぱ、ヴレスと出かけるのはドキドキしちゃう。周りから見ると恋人同士に見られちゃったりして///
「……。……ル ……リルッ!」
「ん? どうしたの」
「どうしたのじゃねぇだろ、何回呼んだと思ってんだ」
「えへへ……」
「で、今日はどこに行くんだ?」
あっ、考えてなかった…
「絶対お前考えてなかっただろ」
「そ、そんなことないもん。じゃあ公園に行きましょ! こっちの道が近道よね」
すぐ脇の小道に逃げるように入った。
「おいっ! そっちは!」
☆☆☆
あれ? ここどこだろ?
てっきり公園に行く近道だと思ったのに……。薄汚くて、それに行きどまりかしら。
「おい、嬢じゃんそこで何してんだ? 」
見るからに悪そうなブルドックが口からヨダレを垂らしながら近づいてくる。
私の足は恐怖で震えて、上手く立てない。
「こ……公園に……行きたくて……グスン」
「ここが俺縄張りだって知ってんのかっ! 」
口をさらに大きく開けて近寄ってくる。
(ヴレスッ! 助けて!)
「俺のリルに手だすんじゃねぇ!」
ヴレスだ……。私とブルドックの間に入って威嚇をする。あんなヴレスの顔見たことない……。
目にも止まらぬ速さでブルドックの目を引っかく。
ブルドックが一瞬怯んだ隙にヴレスは恐怖で動けない私の首をくわえて全速力で逃げていった。後ろからブルドックが追いかけて来るのが見えたがそっからはよく覚えていない。
☆☆☆
ヴレスの家で下ろされた私はずっとうずくまるように泣いていた。
「おい! リル! 俺がいなかったらどうするつもりだったんだよ! 」
「ごめん……なさい……」
「もう、俺から離れんなっ! 」
ん? それって?
そっと顔を上げるとすごい勢いでキスされた。しばらくしてやっと唇を離してくれる。
「私……ヴレスのこと……」
「俺のこと好きなんだろ? 」
「な/// なんで///」
「バレバレだぜお前の態度わかりやすいから」
最後に「俺もリルがすきだぜ」っ
て耳にささやいてから、チュッとわざと音をたてるようにほっぺにキス。
(ほんと、かなわないなヴレスには)
春風が私達の頬を撫で、草木を揺らす。そんな優しい風がこれからの未来を暗示しているように思えた。
軽々と塀を登って中を見渡す。
「どこかな〜っと」
「またきたのか? 」
声に気がつくとすぐ真下にいた。灯台もと暗しってやつね。
この猫の名前はヴレス、家が隣同士なこともあり、小さい時から仲良しだ、幼馴染みってやつね。そんなヴレスに私は今絶賛片思い中。
「いい天気だし、一緒にお散歩に行かない? 」
ヴレスは少し考えた素振りをみせて
「いいぜ、ついて行ってやる」
やった~今日はどこに行こうかな〜
☆☆☆
やっぱ、ヴレスと出かけるのはドキドキしちゃう。周りから見ると恋人同士に見られちゃったりして///
「……。……ル ……リルッ!」
「ん? どうしたの」
「どうしたのじゃねぇだろ、何回呼んだと思ってんだ」
「えへへ……」
「で、今日はどこに行くんだ?」
あっ、考えてなかった…
「絶対お前考えてなかっただろ」
「そ、そんなことないもん。じゃあ公園に行きましょ! こっちの道が近道よね」
すぐ脇の小道に逃げるように入った。
「おいっ! そっちは!」
☆☆☆
あれ? ここどこだろ?
てっきり公園に行く近道だと思ったのに……。薄汚くて、それに行きどまりかしら。
「おい、嬢じゃんそこで何してんだ? 」
見るからに悪そうなブルドックが口からヨダレを垂らしながら近づいてくる。
私の足は恐怖で震えて、上手く立てない。
「こ……公園に……行きたくて……グスン」
「ここが俺縄張りだって知ってんのかっ! 」
口をさらに大きく開けて近寄ってくる。
(ヴレスッ! 助けて!)
「俺のリルに手だすんじゃねぇ!」
ヴレスだ……。私とブルドックの間に入って威嚇をする。あんなヴレスの顔見たことない……。
目にも止まらぬ速さでブルドックの目を引っかく。
ブルドックが一瞬怯んだ隙にヴレスは恐怖で動けない私の首をくわえて全速力で逃げていった。後ろからブルドックが追いかけて来るのが見えたがそっからはよく覚えていない。
☆☆☆
ヴレスの家で下ろされた私はずっとうずくまるように泣いていた。
「おい! リル! 俺がいなかったらどうするつもりだったんだよ! 」
「ごめん……なさい……」
「もう、俺から離れんなっ! 」
ん? それって?
そっと顔を上げるとすごい勢いでキスされた。しばらくしてやっと唇を離してくれる。
「私……ヴレスのこと……」
「俺のこと好きなんだろ? 」
「な/// なんで///」
「バレバレだぜお前の態度わかりやすいから」
最後に「俺もリルがすきだぜ」っ
て耳にささやいてから、チュッとわざと音をたてるようにほっぺにキス。
(ほんと、かなわないなヴレスには)
春風が私達の頬を撫で、草木を揺らす。そんな優しい風がこれからの未来を暗示しているように思えた。
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