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忘れないで


遂に月曜日。

いつも以上に憂鬱。

私は朝から何度もため息を吐き、家を出た。

「う、そ……」

「おはよ、萌」

家を出た所に、香が居た。

「なん、で……」

「私の日課だから」

そんな、いつもと変わらなすぎる香の声や態度、放つ
雰囲気に、泣きそうになった。

「かお、り……」

「何驚いてるの?何かあった?」

夢だったのだろうか。

あれは、あの日の出来事は。

「別、に……」

普通に接してくれる香に、普通に返せない私。


そんな、妙な雰囲気のまま私達は教室へ。

いつも通りの、教室へ。

後ろにも、斜め後ろにも。

前にも、斜め前にも。

人は居るのに、隣にだけ、人が居ない。

これこそ、いつもの事。

私は何となく安心に似た気持ちに包まれた。


だが、すぐにあの日の事は現実なのだと知る事になった。

<2016/08/22 12:24 秋の空>消しゴム
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