再び起こった出来事は、数ヶ月の時を使って終わりを迎えた。
出来事は落ち着いたが、俺と冬実の心は、全く落ち着いていなかった。
冬実は唯一の家族、母親を亡くし、同時に俺からも一人、
近い関係の人間が去った。
俺はただ一つ、祈る事しか出来なかった。
冬実が、去らない事を。
消えない事を。
ただ、それしか出来なかった。
「ふゆ、み?」
「ん?」
そう言う冬実の声は、いつもと全く変わらなかった。
冬実を呼んだ俺の声は、震えていたというのに。
「部屋に、居る……」
そう、感情無く言って入った部屋は、まだ明るかった。
俺はその部屋で、一人泣いた。
冬実が去るのが、消える事が不安で。
人は、どんな方法でも消えられる。
ばあちゃんのように、何となく想像出来た形でも、姉貴や
母さんのように、全く想像付かないような形でも。
だから、いつ冬実が消えるか分からない。
姉貴が去った頃は、それが怖くて寝れない事も多々あった。
それに比べたら、最近はかなり落ち着いてる。
そのはずなのに、俺はまだ何かを求めてる。
こんな時に、藤井や木崎が居たら。
なんて、自分で離した人間を求める。
そんな自分が嫌で、また泣く。
空を見上げれば、二人を思い出す。
空を見上げろと言った姉貴と、ここに来るのはまだ後で
いいと言った母親を。
姉貴の言う通り空を見ても、暖かい記憶の中で彼女が
微笑むだけ。
実際に会う事はできない。
そっちに行ったら、怒られるのかな。
この世の中で、俺はどう生きるべきなのか。
それすら見失いつつあった。
俺はそんな状態で今日も夜を迎え、眠りについた。
朝になれば覚める、幸せな眠りに。
出来事は落ち着いたが、俺と冬実の心は、全く落ち着いていなかった。
冬実は唯一の家族、母親を亡くし、同時に俺からも一人、
近い関係の人間が去った。
俺はただ一つ、祈る事しか出来なかった。
冬実が、去らない事を。
消えない事を。
ただ、それしか出来なかった。
「ふゆ、み?」
「ん?」
そう言う冬実の声は、いつもと全く変わらなかった。
冬実を呼んだ俺の声は、震えていたというのに。
「部屋に、居る……」
そう、感情無く言って入った部屋は、まだ明るかった。
俺はその部屋で、一人泣いた。
冬実が去るのが、消える事が不安で。
人は、どんな方法でも消えられる。
ばあちゃんのように、何となく想像出来た形でも、姉貴や
母さんのように、全く想像付かないような形でも。
だから、いつ冬実が消えるか分からない。
姉貴が去った頃は、それが怖くて寝れない事も多々あった。
それに比べたら、最近はかなり落ち着いてる。
そのはずなのに、俺はまだ何かを求めてる。
こんな時に、藤井や木崎が居たら。
なんて、自分で離した人間を求める。
そんな自分が嫌で、また泣く。
空を見上げれば、二人を思い出す。
空を見上げろと言った姉貴と、ここに来るのはまだ後で
いいと言った母親を。
姉貴の言う通り空を見ても、暖かい記憶の中で彼女が
微笑むだけ。
実際に会う事はできない。
そっちに行ったら、怒られるのかな。
この世の中で、俺はどう生きるべきなのか。
それすら見失いつつあった。
俺はそんな状態で今日も夜を迎え、眠りについた。
朝になれば覚める、幸せな眠りに。
