気付けば、目を閉じなくても辺りは赤っぽくなっていた。
「私達にはっ!」
そう言ったのは、泣きそうな、叫ぶような藤井の声。
「私達には、それが本心だと思えないのっ!」
何でバレちゃうかな。
もう、本当に言えなくなりそう。
「私達だよ、私達が、求めてるの!龍を!坂城龍を求めてるの!」
そう、叫ぶように言う藤井の頬は、涙で濡れていた。
離れなくてはいけないのに、その涙を拭いたいと思った。
「だからっ!お願い、傍に、傍に居させてよ……」
そのまま崩れ落ちそうな藤井を木崎が支える。
「これでも、ダメ?」
木崎の願うような声。
「本当に、お前らバカじゃねぇの…」
力無くそう言い、俺はまたしても逃げた。
それは、許されなかったけど。
「何だよ……」
「傍に居るのは、私達じゃなくて龍の方だって分かったら、あなたはどうする?」
ヤバい、木崎の話し方が変わった。
「あなたが、私達の傍に居るの」
「だから言ってんだろ、俺はそういうのが一番嫌いなんだよ」
そういうの、いや。
こういう自分自身が、何より嫌いだった。
俺と関わるな、放っといてくれ。
それを何度も言えば良いだけなのに、それすら出来ない
自分自身が、何よりも。
「なら私達は、助けを求めて手を伸ばす溺れた人間。
あなたはそれを見かけた通行人。いつか、この手を掴んで
助け出してもらうわ?」
木崎の、何となく必死さの伝わる、何を言ってるか理解
し難いその声が、静かな土手に、静かに響いた。
「良いだろう。お前らにそれが出来たら……」
ダメだ。
こんな事を言って良い訳がない。
「私達にそれが出来たら、何?」
「何でもねぇよ…」
俺は掴まれた手を解き、本日二度目の逃走をした。
今回も、やっぱり二人を置いて。
こうして、二人から離れる事に慣れていこう。
こうしている間に二人が飽きてきたら、二人から離れて
くれるはず。
そうしたら、俺は何の対抗もせずに、二人から離れられる。
そうするしか、無いんだけど。
けど俺には、そこまでの状況にならないと、二人から離れられない。
そんな俺を、二人は許してくれますか……
「私達にはっ!」
そう言ったのは、泣きそうな、叫ぶような藤井の声。
「私達には、それが本心だと思えないのっ!」
何でバレちゃうかな。
もう、本当に言えなくなりそう。
「私達だよ、私達が、求めてるの!龍を!坂城龍を求めてるの!」
そう、叫ぶように言う藤井の頬は、涙で濡れていた。
離れなくてはいけないのに、その涙を拭いたいと思った。
「だからっ!お願い、傍に、傍に居させてよ……」
そのまま崩れ落ちそうな藤井を木崎が支える。
「これでも、ダメ?」
木崎の願うような声。
「本当に、お前らバカじゃねぇの…」
力無くそう言い、俺はまたしても逃げた。
それは、許されなかったけど。
「何だよ……」
「傍に居るのは、私達じゃなくて龍の方だって分かったら、あなたはどうする?」
ヤバい、木崎の話し方が変わった。
「あなたが、私達の傍に居るの」
「だから言ってんだろ、俺はそういうのが一番嫌いなんだよ」
そういうの、いや。
こういう自分自身が、何より嫌いだった。
俺と関わるな、放っといてくれ。
それを何度も言えば良いだけなのに、それすら出来ない
自分自身が、何よりも。
「なら私達は、助けを求めて手を伸ばす溺れた人間。
あなたはそれを見かけた通行人。いつか、この手を掴んで
助け出してもらうわ?」
木崎の、何となく必死さの伝わる、何を言ってるか理解
し難いその声が、静かな土手に、静かに響いた。
「良いだろう。お前らにそれが出来たら……」
ダメだ。
こんな事を言って良い訳がない。
「私達にそれが出来たら、何?」
「何でもねぇよ…」
俺は掴まれた手を解き、本日二度目の逃走をした。
今回も、やっぱり二人を置いて。
こうして、二人から離れる事に慣れていこう。
こうしている間に二人が飽きてきたら、二人から離れて
くれるはず。
そうしたら、俺は何の対抗もせずに、二人から離れられる。
そうするしか、無いんだけど。
けど俺には、そこまでの状況にならないと、二人から離れられない。
そんな俺を、二人は許してくれますか……
