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忘れないで


遂に再び開いた龍のお店。

私は今日も龍の、輝く眩しい笑顔を眺めてた。

「あらっ、龍くん」

「あっ」

「山ちゃん先輩じゃん」

「良くやるねぇ」

「この、ここに来た人たちの笑顔が本当に好きなんですよ」

本当に、良い人なんだね。

坂城 龍は。

「龍にぃ〜!」

「今日も来たか〜。ママは?」

小さな女の子の元へ行く、かっこ良すぎる同級生。

その子が羨ましい。

「ママ?どっか行っちゃった」

「そっか。ここで暫く待ってよっか」

「やった〜!」

小さな子供にも大人気な龍。

そのお母さん達も龍目当てで来てる感じだし。

「ママ〜っ!」

あ、さすが小さい子。

イケメンよりお母様。

「じゃあ、今日は明るい感じで」

「はいっ」

本当、眩しいよ。

龍の笑顔は。

そして明るい花を選び、手慣れた動きでラッピング。

何か、かっこいいなぁ。

「こんな感じでいいですか?」

「バッチリ。って言うか、龍くんがやってくれたら、
それだけで」

「ヤメてくださいよ〜」

その人は、ふふっ、と丁寧に笑い、店を出た。

龍も最高の笑顔で頭を下げる。

「龍っ」

「ん?」

「眩しいよ、今日も。最高!」

「まぁねっ」

「認めた〜!」

この店は、今日も賑やかだった。

冬実さんも笑顔で接客。

私達は休日限定のお手伝い。

「龍ーっ!」

子供に呼び捨て。

「おっ、どうも〜。今日も何か持ってく?」

「じゃあ、ひまわり!」

「かしこまりました。少々お待ち下さい?」

丁寧ね。

私も香も、山田先輩も。

龍のこの笑顔が、大好きだった。

この、輝く眩しい笑顔が。

どうか、この笑顔が二度と消えませんように。

龍、君には私達が居るという事を、どうか忘れないで。



私達の、高校生活という長旅は、まだまだ続いた。

これは、私達の一年と少しの間の、物語。

今回も本当にありがとうございました。

今回が最も長い作品となりました。

その前に、推理要素の方が思った以上に薄すぎました。

本当にすみません。

こんな秋の空ですが、これからもよろしくお願いします。
<2016/08/23 20:37 秋の空>消しゴム
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