「なっ……!?」
絶句する時雨。霧夜は息をするのもほとんど忘れて、メアリーに駆け寄った。龍次と幸人も、切羽詰まった表情で、霧夜に続く。
メアリーのこめかみに、きれいに穴が空いていた。そこから、とどめもなく赤い液体が流れ出ている。
その青い目は、大きく見開かれたまま、固まっていた。
「っ…!」
幸人が、泣きそうな顔であとずさる。
龍次はメアリーから目を離すと、辺りを見回した。
どこにも、誰もいない。気配もしないし、不自然な音もしない。
なんで…。
霧夜は目を瞑り、ため息をついた。
「死んでる……な」
間違いなかった。見ればわかる。
霧夜はメアリーに手を伸ばし、彼女の目を閉じてやった。
こうやって、敵と見ずにちゃんと見てみると、なかなかの美人である。それで何かが変わるわけではないが、一層切なさを増していた。
「なんで、パイレーツがやられたんだ…」
龍次が、眉をひそめてそう呟く。
今は、何も分からない。
だから、ほとんど何もできない。
何もできない自分ほど……嫌いなものはない。
龍次は唇を噛み締め、青い海を睨みつけるように見た。
そんな彼を、霧夜はじっと見ていた。
絶句する時雨。霧夜は息をするのもほとんど忘れて、メアリーに駆け寄った。龍次と幸人も、切羽詰まった表情で、霧夜に続く。
メアリーのこめかみに、きれいに穴が空いていた。そこから、とどめもなく赤い液体が流れ出ている。
その青い目は、大きく見開かれたまま、固まっていた。
「っ…!」
幸人が、泣きそうな顔であとずさる。
龍次はメアリーから目を離すと、辺りを見回した。
どこにも、誰もいない。気配もしないし、不自然な音もしない。
なんで…。
霧夜は目を瞑り、ため息をついた。
「死んでる……な」
間違いなかった。見ればわかる。
霧夜はメアリーに手を伸ばし、彼女の目を閉じてやった。
こうやって、敵と見ずにちゃんと見てみると、なかなかの美人である。それで何かが変わるわけではないが、一層切なさを増していた。
「なんで、パイレーツがやられたんだ…」
龍次が、眉をひそめてそう呟く。
今は、何も分からない。
だから、ほとんど何もできない。
何もできない自分ほど……嫌いなものはない。
龍次は唇を噛み締め、青い海を睨みつけるように見た。
そんな彼を、霧夜はじっと見ていた。
