携帯電話を使った強制目覚ましは、霧夜が想像していた以上に、お二人の反感を買っていたらしい。
「今日、俺とユキ相手にお前一人で勝負しろ」
発案者は、面倒くさがりだが要らないところによく手を出してくる龍次。
もちろん、霧夜は猛反発した。
「やだよ!何でそんな…!」
「朝のでいらっとしたのと冷蔵庫が空っぽなのにいらっとしたのとユキが朝っぱらから野蛮人野蛮人うるさいのにいらっとしたのとゲームでへたっぴで分かってないやつとマルチプレイさせられたことにいらっとした」
「知らねぇよ!全部お前の都合じゃねーか!」
「たまにはわがままっぽいの言わせろや。人生枯れる」
「メンタルどーなってんのお前、もろくね!?」
「ある意味では豆腐だがある意味では鋼だ、なめんな」
「だぁら知らねぇっつーの!」
と、小学生みたいな会話の末……
「疲れた」
三人とも、ぐったり疲れてしまった。
つまり、ちゃんと勝負したのだ。
だが、一番疲れるべき霧夜と同じほど、龍次と幸人はくたくたになった。
龍次も幸人も、攻撃力や素早さは霧夜に並ぶほど人間離れしているが、流石にお化け並の持久力は持ち合わせていない。
「疲れるんならやるなよ…」
地面に四つん這いになり、霧夜は息を整えながらそういった。
「いや、だから朝のでいらっとしたのとユキが朝っぱらから……」
「疲れた」
「同意」
会話が、あまりにもたんたんとしている。
「朝から疲れた……お腹すいた」
幸人が苦笑いして、言う。たしかに、朝御飯はまともとは言いがたいほど少量だった。あれでは、体重を気にしてダイエットしている奴の食事だ。
「じゃ、今日は特別1日四食いくか」
霧夜は、明るい声でそう提案してみた。
ーー食いついて来るかな…?
「賛成賛成賛成賛成賛成賛成っ!」
龍次と幸人揃って、予想以上の勢いで食いついて来た。正直言って怖いほど。
不覚にも、池に放されているコイか何かのようだと思ってしまった。
「そんじゃ、行こう!」
幸人が一番やる気満々である。
無邪気な笑顔でそう言う幸人に、霧夜と龍次は大きくうなずき、立ち上がった。
と、ここで、龍次の動きが止まった。
「どうした?」
霧夜は、ビックリして龍次を見た。
龍次の鋭い目が、大きく見開かれる。かなり驚いているようだ。
霧夜は龍次が見ている方向に、目を向けた。
そして、息が止まりそうになった。
「ロロノア…!」
隣の邸宅の屋根の上に、金髪の女性がたっていた。
いや、女性ではない。
女性だと見間違えるほどに中性的な顔をした、青年だった。深い青色をした瞳が、妙な殺気を放っている。
「久しぶりだな」
ロロノアはそう言って、片手をあげた。
「なんでお前がここにいる!?」
龍次が、思いきり嫌そうな顔と声で、そう怒鳴る。
ロロノアはニッコリ笑った。が、目は全く笑っていない。
「お前ら、あのままで済むとでも思っていたのか?」
龍次の心臓が、激しい痛みを伴ってはねあがった。
「今日、俺とユキ相手にお前一人で勝負しろ」
発案者は、面倒くさがりだが要らないところによく手を出してくる龍次。
もちろん、霧夜は猛反発した。
「やだよ!何でそんな…!」
「朝のでいらっとしたのと冷蔵庫が空っぽなのにいらっとしたのとユキが朝っぱらから野蛮人野蛮人うるさいのにいらっとしたのとゲームでへたっぴで分かってないやつとマルチプレイさせられたことにいらっとした」
「知らねぇよ!全部お前の都合じゃねーか!」
「たまにはわがままっぽいの言わせろや。人生枯れる」
「メンタルどーなってんのお前、もろくね!?」
「ある意味では豆腐だがある意味では鋼だ、なめんな」
「だぁら知らねぇっつーの!」
と、小学生みたいな会話の末……
「疲れた」
三人とも、ぐったり疲れてしまった。
つまり、ちゃんと勝負したのだ。
だが、一番疲れるべき霧夜と同じほど、龍次と幸人はくたくたになった。
龍次も幸人も、攻撃力や素早さは霧夜に並ぶほど人間離れしているが、流石にお化け並の持久力は持ち合わせていない。
「疲れるんならやるなよ…」
地面に四つん這いになり、霧夜は息を整えながらそういった。
「いや、だから朝のでいらっとしたのとユキが朝っぱらから……」
「疲れた」
「同意」
会話が、あまりにもたんたんとしている。
「朝から疲れた……お腹すいた」
幸人が苦笑いして、言う。たしかに、朝御飯はまともとは言いがたいほど少量だった。あれでは、体重を気にしてダイエットしている奴の食事だ。
「じゃ、今日は特別1日四食いくか」
霧夜は、明るい声でそう提案してみた。
ーー食いついて来るかな…?
「賛成賛成賛成賛成賛成賛成っ!」
龍次と幸人揃って、予想以上の勢いで食いついて来た。正直言って怖いほど。
不覚にも、池に放されているコイか何かのようだと思ってしまった。
「そんじゃ、行こう!」
幸人が一番やる気満々である。
無邪気な笑顔でそう言う幸人に、霧夜と龍次は大きくうなずき、立ち上がった。
と、ここで、龍次の動きが止まった。
「どうした?」
霧夜は、ビックリして龍次を見た。
龍次の鋭い目が、大きく見開かれる。かなり驚いているようだ。
霧夜は龍次が見ている方向に、目を向けた。
そして、息が止まりそうになった。
「ロロノア…!」
隣の邸宅の屋根の上に、金髪の女性がたっていた。
いや、女性ではない。
女性だと見間違えるほどに中性的な顔をした、青年だった。深い青色をした瞳が、妙な殺気を放っている。
「久しぶりだな」
ロロノアはそう言って、片手をあげた。
「なんでお前がここにいる!?」
龍次が、思いきり嫌そうな顔と声で、そう怒鳴る。
ロロノアはニッコリ笑った。が、目は全く笑っていない。
「お前ら、あのままで済むとでも思っていたのか?」
龍次の心臓が、激しい痛みを伴ってはねあがった。
