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縁〜つながり〜
- 引っ越し -

 「結希、ホントに大丈夫?」
 母が私の顔を心配そうにのぞきこんだ。
 「もう、ホントに大丈夫だから」
 心配性の母を私はなだめた。
 駅でしばらく電車を待っているが、そのことばっかり聞いてくる。
 ブーと到着の音がして、目の前に電車が止まった。
 スーツケースを持ち上げて、入り口のところまで運ぶ。
 「それじゃ・・・いってらしゃい」
 涙ぐむ母に向かって、私は笑顔で答えた。
 「いってきます」
 ドアは閉まり、電車が勢いよく速度を上げていった。


 電車の窓側に座り、どんどん都会の風景がなくなっていくのを見送った。
 私は春から高校生だ。
 都会の大きい学校ではなく、田舎の学校に入ることにした。
 理由は二つある。
 一つは高校が植物の研究を行っているからだ。そこは全国でも指折りの有名な学校で、有名な学者も出している。
 二つめは父方の祖母がここで暮らしているからだ。学校から近いし、何かあったときも安心だ。

 長く暗いトンネルを抜けると緑の森が目にはいった。
 私が暮らしとは別世界みたいで、とてもきれいだった。 

 「結希、久しぶりだね。元気にしてたかい?」
 駅にはおばちゃんが迎えに来てくれていた。
 「うん。元気にしてたよ。おばちゃんは?」
 「おばちゃんも元気にしていたよ。さて、家に行こうかね」
 おばちゃんの家はまっすぐ行った道の山の中だった。
 
 森の中に入ると、心地よい風が吹いてきた。
 風に吹かれながら、道をまっすぐ行くと古い平屋が見えた。
 おばちゃんの家に入り、スーツケースを運び入れると散歩してこい、といわれた。
 「ここは山奥だけど、近所づきあいも大事だよ」

天ノ羽衣です!咲良さんと小説をかくことになりました。
よろしくお願いします!
また、次回も続けて結希ちゃん編をかきます。
<2016/08/26 22:25 天ノ咲良@合作>消しゴム
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