あれから練習が再開されることはなく、今はあの公園からの帰り道。
私は何とも居づらい所を歩いてる。
大希と海斗の間。
里咲は一番端で、海斗の隣。
何でこんな所歩かなきゃいけないの。
「珠希?大丈夫?」
「やっ、私は、全然」
「本当に分かりやすいね。俺で良ければ言って?」
そう言って私の前に立ち、目線を合わせる海斗。
合わせなければ怪しまれると思い、必死に合わせる。
「風邪かな」
「はあ?」
「いや顔も赤いし。ちょっと熱いよ?」
誰のせいよ。
本当、そんな事ばかり鈍感で。
いつもすぐ色々気付くくせに。
何でこういうのは分からない訳?
「帰ったらゆっくりしなよ?」
「バカ!どっちがよ」
「俺は何もないから」
本当かな。
なら何であんなに……
そしてさっき、海斗が大希からペットボトルを受け取った
時に感じた違和感。
まぁ私はそういうの感じられない人だし、ただの気のせいだろうね。
「じゃっ、また」
「じゃあ俺、珠希の事送ってく」
「はあ!?」
「そんなに嫌がんなくても良くね?」
「ハハッ、気を付けてね」
そう言って手を振り、私達とは違う方向へと向かって
しまった海斗。
ここに残された私と大希と里咲。
妙な雰囲気に包まれる。
「どうしよっ、私、こっちから、帰るね」
「あっ、おぉ。気を付けてな」
「うん。バイバイ」
ニコッと笑って手を振る里咲。
私達もそれに応えるように振り返す。
そして里咲の姿が見えなくなった時。
「何で里咲の事は送らないで私を送る訳?」
「いや、そんなに嫌なら良いけどさあ。何か話でも
しようぜ?そんな話す時もねぇべ」
「確かにそうだけどさぁ…」
結局断る事も出来ずに一緒に帰ってる。
何か話そうって言い出したくせに何も話し出さない大希。
本当、何なの?
普通に一人で帰れるし。
何の為に送るの?
まだまだ明るいのに。
そして何より嫌なのがこの妙な緊張感。
「あ、のさ…」
その声と同時に止まる大希の足。
私もそれに合わせて隣で止まった。
「大希?」
「あの、海斗最近、何か、変だよな……」
どれだけ緊張してるのよ。
切れまくり。
「えっ、海斗?」
少し下を向いて頷く大希。
「何か変って、その何かってのは?」
「いや、俺も分かんねぇけど、さっきも変だった…」
「さっき?」
「だって、こう〜、右向いて振り返ったじゃん?」
自分で動きながら説明する大希。
こいつはいつもそう。
何となくそれも可愛いんだよね。
私はそれに頷いた。
「で、ペットボトル。どっちで受け取った?」
ペットボトル。
私も何かを感じた、あの瞬間。
大希も、それは感じていたらしい。
「分からない……」
「いや見とけよ。あいつ、左手で受け取ったんだよ」
「ああ!」
なるほど。
そこだったんだ。
私の感じた、違和感って。
「お前は本当に周り見てねぇよな」
「るっさいわね!」
「ハハッ。んで、関係あるかは分かんねぇけど、最近、
球も変なんだよな」
「球?」
「打ち返して来る、球。弱い?っていうかさ」
「まぁ、色々疲れてるんじゃん?そのうち良くなるよ」
「と、良いけどな……」
少し悲しそうに呟き、再び歩き出す大希。
「あ、大希」
「何?」
その場で呼ぶ私の声に振り返る大希。
「さっきも、言おうとしてたのってその事?」
「そういうのは分かんだ」
そうなんだ。
本当、友達思いっていうか、よく見てるね。
意外と良い人。
意外でも、ないのかな。
私は何とも居づらい所を歩いてる。
大希と海斗の間。
里咲は一番端で、海斗の隣。
何でこんな所歩かなきゃいけないの。
「珠希?大丈夫?」
「やっ、私は、全然」
「本当に分かりやすいね。俺で良ければ言って?」
そう言って私の前に立ち、目線を合わせる海斗。
合わせなければ怪しまれると思い、必死に合わせる。
「風邪かな」
「はあ?」
「いや顔も赤いし。ちょっと熱いよ?」
誰のせいよ。
本当、そんな事ばかり鈍感で。
いつもすぐ色々気付くくせに。
何でこういうのは分からない訳?
「帰ったらゆっくりしなよ?」
「バカ!どっちがよ」
「俺は何もないから」
本当かな。
なら何であんなに……
そしてさっき、海斗が大希からペットボトルを受け取った
時に感じた違和感。
まぁ私はそういうの感じられない人だし、ただの気のせいだろうね。
「じゃっ、また」
「じゃあ俺、珠希の事送ってく」
「はあ!?」
「そんなに嫌がんなくても良くね?」
「ハハッ、気を付けてね」
そう言って手を振り、私達とは違う方向へと向かって
しまった海斗。
ここに残された私と大希と里咲。
妙な雰囲気に包まれる。
「どうしよっ、私、こっちから、帰るね」
「あっ、おぉ。気を付けてな」
「うん。バイバイ」
ニコッと笑って手を振る里咲。
私達もそれに応えるように振り返す。
そして里咲の姿が見えなくなった時。
「何で里咲の事は送らないで私を送る訳?」
「いや、そんなに嫌なら良いけどさあ。何か話でも
しようぜ?そんな話す時もねぇべ」
「確かにそうだけどさぁ…」
結局断る事も出来ずに一緒に帰ってる。
何か話そうって言い出したくせに何も話し出さない大希。
本当、何なの?
普通に一人で帰れるし。
何の為に送るの?
まだまだ明るいのに。
そして何より嫌なのがこの妙な緊張感。
「あ、のさ…」
その声と同時に止まる大希の足。
私もそれに合わせて隣で止まった。
「大希?」
「あの、海斗最近、何か、変だよな……」
どれだけ緊張してるのよ。
切れまくり。
「えっ、海斗?」
少し下を向いて頷く大希。
「何か変って、その何かってのは?」
「いや、俺も分かんねぇけど、さっきも変だった…」
「さっき?」
「だって、こう〜、右向いて振り返ったじゃん?」
自分で動きながら説明する大希。
こいつはいつもそう。
何となくそれも可愛いんだよね。
私はそれに頷いた。
「で、ペットボトル。どっちで受け取った?」
ペットボトル。
私も何かを感じた、あの瞬間。
大希も、それは感じていたらしい。
「分からない……」
「いや見とけよ。あいつ、左手で受け取ったんだよ」
「ああ!」
なるほど。
そこだったんだ。
私の感じた、違和感って。
「お前は本当に周り見てねぇよな」
「るっさいわね!」
「ハハッ。んで、関係あるかは分かんねぇけど、最近、
球も変なんだよな」
「球?」
「打ち返して来る、球。弱い?っていうかさ」
「まぁ、色々疲れてるんじゃん?そのうち良くなるよ」
「と、良いけどな……」
少し悲しそうに呟き、再び歩き出す大希。
「あ、大希」
「何?」
その場で呼ぶ私の声に振り返る大希。
「さっきも、言おうとしてたのってその事?」
「そういうのは分かんだ」
そうなんだ。
本当、友達思いっていうか、よく見てるね。
意外と良い人。
意外でも、ないのかな。
