ーーー5月12日ーーー
「か〜いとっ」
明るく、けど控えめなそんな声と同時にカーテンが開く。
こんなにマメに来てくれるなんて。
遠いのに。
一緒に居る時間より、きっと来るまでの時間の方が長い。
「みんな……」
起き上がろうとすれば、止める三人。
けど、それを押し切って起き上がった。
まだ、動けるし。
動ける間に、話せる間に。
いつからか、そんなふうに必死になってた。
言いたい事を、全て伝えられるようにと。
みんなと、少しでも歩けるようにと。
どこかへ行った思い出を、作ろうと。
ここからどこかへ移動したという事実を、作っておこうと。
「行く?」
「えっ、良いよ」
少し慌てたように止める珠希。
本当、気にしなくて良いのに。
俺は、少しでもみんなとの思い出を作っておきたかった。
みんなにとって、少しでも思い出しやすいような存在で
在りたかった。
「大丈夫だから。歩ける内に歩いとかないと。いつ、どう
なるか分からないじゃん?」
そう言ってベッドから降りれば、みんな心配そうに
見つめてた。
大丈夫だよ、その言葉も、もう届いてないかのように。
それでも俺は、すっかり友達になった点滴台と病室を出た。
流石にここまですれば、みんなもついてきてくれた。
無駄な心配させちゃって、少し申し訳なかったけど、俺はこの日のこの行動を、後悔してない。
確かにこの頃、既に身体は重かったし、怠かったけど。
それも、みんなには伝わっていたようだった。
みんな、心配させてごめんね。
そして、心配してくれてありがとう。
後どれくらい、みんなとこうした時間を過ごせるかな。
「か〜いとっ」
明るく、けど控えめなそんな声と同時にカーテンが開く。
こんなにマメに来てくれるなんて。
遠いのに。
一緒に居る時間より、きっと来るまでの時間の方が長い。
「みんな……」
起き上がろうとすれば、止める三人。
けど、それを押し切って起き上がった。
まだ、動けるし。
動ける間に、話せる間に。
いつからか、そんなふうに必死になってた。
言いたい事を、全て伝えられるようにと。
みんなと、少しでも歩けるようにと。
どこかへ行った思い出を、作ろうと。
ここからどこかへ移動したという事実を、作っておこうと。
「行く?」
「えっ、良いよ」
少し慌てたように止める珠希。
本当、気にしなくて良いのに。
俺は、少しでもみんなとの思い出を作っておきたかった。
みんなにとって、少しでも思い出しやすいような存在で
在りたかった。
「大丈夫だから。歩ける内に歩いとかないと。いつ、どう
なるか分からないじゃん?」
そう言ってベッドから降りれば、みんな心配そうに
見つめてた。
大丈夫だよ、その言葉も、もう届いてないかのように。
それでも俺は、すっかり友達になった点滴台と病室を出た。
流石にここまですれば、みんなもついてきてくれた。
無駄な心配させちゃって、少し申し訳なかったけど、俺はこの日のこの行動を、後悔してない。
確かにこの頃、既に身体は重かったし、怠かったけど。
それも、みんなには伝わっていたようだった。
みんな、心配させてごめんね。
そして、心配してくれてありがとう。
後どれくらい、みんなとこうした時間を過ごせるかな。
