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ひとつ、願いが叶うなら 〜明日の記憶〜


里咲が言ってた、変な事って本当に何なんだろう。

私には全く分からない。

分かる自信もない。

ああいう遠回しはダメだね。

絶対分からない。

そんな私は今、里咲と二人で昼間の道を歩いてる。

二人と別れてからの会話は一つもない。

家の方向が違ったら、一緒に歩いてる事もないだろう。

そんなふうに思ってしまう程、重い空気が私達の間には
流れている。

「あ、の……」

そんな小さな声で、重い沈黙を破ったのは里咲。

「ん?」

そう言った私の声は、安心する程いつも通りだった。

「あの、昨日の、事は、気に、しないで……」

「えっ、うん。言われなくても、もう気にしてなかったし」

と言うのは、今は嘘になるのかな。

どちらかと言えば。

「本当、ごめんね。珠希ちゃん、二人の事はどう思ってるの?」

私の一番苦手な質問。

どう思ってるも何も。

ただの友達、って言ってもね。

「ただの友達、だけど?」

言っちゃったけど。

「そう……」

そう言って、やっぱり下を向く里咲。

「なら」

続きがあるとは思わず、少し驚いた。

けどそれを隠し、続きを待った。

「なら、私が海斗くんに近付いても、怒らない?」

「うん」

この私にそんな女の子らしい所はない。

「じゃあ、こっちの方が近いから……」

「気を付けてね」

「うん」と小さな声が聞こえてきた事を確認して、
そのまま道を進んだ。

そして考えるのは、やっぱりあの言葉の真意。

気にすんなって言われると、気になるタイプ。

一番嫌われるタイプだろう。

分かってはいるけど、性格はそう簡単には直せない。

本当、海斗みたいな人だったらな。

優しくて、相手の事を一番に考えて、自分の事は後回し。

海斗は、いつだってそうだった。

彼も、私とは真逆の人。

大希も普段はあんな感じだけど、実際かなり優しい人。

海斗に負けない程のカッコイイ顔の持ち主でもあって。

カッコイイ人って、性格も良いんだね。

私は見た目も中身も悪いだなんて。

あの三人とは、全く違う感じの人間。

三人は、顔も正確も、最高に良い人達だから。


「あれっ?」

気付けば、知らない所に居た。

ここはどこ?

明日から再び学校生活が始まるというのに。


ちょっと恋愛っぽいですね。

もしかしたら、後でジャンル変更するかもしれません。

そのような事があったら、すみません。
<2016/08/28 18:31 秋の空>消しゴム
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