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ひとつ、願いが叶うなら 〜明日の記憶〜



久々にみんなが来た。

凄い嬉しかった。

会いたかった。

みんなの、今の事も聞きたかった。

「ごめんね。なかなか来れなくて」

「大丈夫…」

「寂しかったんだ?」

みんな、分かってた。

この一瞬で、伝わった。

伝わって欲しくない事も。

「別に」

ここでこう返す時点で、今日の俺は変だった。

それも、みんなには伝わっちゃって。

「辛かったら寝てな?帰ろっか?」

本当、何も隠せない。

だから俺は、それを使った。

その言葉に、頷いた。

みんなは嫌な顔一つせず、病室を後にした。

この日は間違いなく、一緒にいる時間より来るまでの時間の方が長かっただろう。



この日からだった。

俺がおかしくなったのは。

<2016/08/31 10:59 秋の空>消しゴム
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