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ひとつ、願いが叶うなら 〜明日の記憶〜


珠希

今まで色々な事があった。

笑わせる事は少なく、たくさん泣かせたね。

あの帰した日の事は、よく覚えてる。

本当にごめんね。

言い訳にしか聞こえないだろうけど、俺は珠希の事が
大好き。

だから、そんな長くもない俺と居るくらいなら、と思って帰した。

本当、勝手だよね。

凄い後悔してる。

帰したあの日から暫く、みんなは来なかった。

あんな事したら、そりゃそうだよね。

自分でそうしたくせに、凄い寂しかった。

会いたくて、帰りたくてしょうがなかった。

けど、体はそれを許さなかった。

何か色々起こってたみたい。

この体の中で。

悲しませて、迷惑掛けて。

本当にごめんね。

そんな、最後の最後まで迷惑を掛ける俺には、ひとつ。

願っている事がある。

珠希に、ひとつ。

俺を、忘れないで。

君の、明日の記憶に。

明日の記憶に、俺を置いておいて。

けど、俺なんかの事考えてないで、他の、ちゃんと君を
幸せにしてあげられる人に出逢える事、それも願ってる。

こんな俺と、ずっと居てくれてありがとう。

そして、帰れなくてごめん。


俺は、黒田海斗は。

最後の最後まで君を、倉本珠希を思ってたよ。

こんな難しい言葉、似合わないけど、書かせて。

愛してる

これからも、ずっと。

『あなたの悲しみに寄り添う』事の出来る人に、君が
出逢えますように……

ふたつ、願いが叶うなら。

俺は君の中に在り続けたい。

君が、幸せになって欲しい。

Forever Love  黒田海斗

<2016/08/31 12:28 秋の空>消しゴム
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