今日は流石に、朝から榊さんに会う事は出来ず、一人で
学校に来た。
席で眺めるのは、左手に乗った、このストラップ。
俺と榊さんを近付けた、遠ざけようとする人間との関わりを証明するような、このストラップ。
近付けるだけ近付けて、後で引き裂くように遠ざける。
きっと、そんな物になるのだろう。
もし、本当にそうなるのなら。
最初から榊さんとは、関わらない方が、近付かない方が。
お互いの、為かも知れない。
「零、大丈夫?」
「あっ、榊、さん…」
「大丈夫?」
「うん…」
そんなふうには、自分にすら聞こえないけど。
「おはよ。零、今日一人で来たの?」
夏海さんが斜め前の席で振り返る。
この方もいつも元気で。
「うん。ごめん」
「全然良いんだよ?」
何となく頭を下げておく。
返答に困れば、こうする。
夏海さんの程良い長さの髪が視界の端で動き、前を向いた事を確認した後、淡い紫色のデイジーが入った、確かに
見た目は綺麗なストラップを鞄に入れる為、席を立った。
小さなガラスの中に入れられた、この花の花言葉。
『平和』『希望』
我が家に、そんなモノは無い。
我が家の理想のカタチ、という意味かな。
南城家の人間が、これを持っているのは。
中の花は違うけど、あの人も……
学校に来た。
席で眺めるのは、左手に乗った、このストラップ。
俺と榊さんを近付けた、遠ざけようとする人間との関わりを証明するような、このストラップ。
近付けるだけ近付けて、後で引き裂くように遠ざける。
きっと、そんな物になるのだろう。
もし、本当にそうなるのなら。
最初から榊さんとは、関わらない方が、近付かない方が。
お互いの、為かも知れない。
「零、大丈夫?」
「あっ、榊、さん…」
「大丈夫?」
「うん…」
そんなふうには、自分にすら聞こえないけど。
「おはよ。零、今日一人で来たの?」
夏海さんが斜め前の席で振り返る。
この方もいつも元気で。
「うん。ごめん」
「全然良いんだよ?」
何となく頭を下げておく。
返答に困れば、こうする。
夏海さんの程良い長さの髪が視界の端で動き、前を向いた事を確認した後、淡い紫色のデイジーが入った、確かに
見た目は綺麗なストラップを鞄に入れる為、席を立った。
小さなガラスの中に入れられた、この花の花言葉。
『平和』『希望』
我が家に、そんなモノは無い。
我が家の理想のカタチ、という意味かな。
南城家の人間が、これを持っているのは。
中の花は違うけど、あの人も……
