おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
夢が叶う その時に


ただ黒板に書かれた文字を写して、休み時間は特に何も
しないで。

そんな事を何度か繰り返し、昼休みという時間に。

その時間を、榊さんと一緒に居る。

空き教室のベランダで、優しい風を浴びながら。

「零、ごめん。こんなに言って、零を困らせる事は
分かってる」

けど、と言葉をはさみ、榊さんは続けた。

「私は、本気で零が好き。惹かれてる」

「榊、さん?」

視線を移した榊さんの横顔は、少し暗かったけど、とても
綺麗だった。

「私、無いよ…」

「え?」

「零を、ただの友達として見続ける、そんな自信……」

俺はもう、既に見れてない。

本当に、好きな人としてみている。

「私達、友達?」

「俺で、良いですか」

いつも以上に大きな、榊さんの目が向けられる。

「俺と一緒に、居てくれますか」

榊さんの目も、いつもの大きさに戻り、顔には素敵な笑顔も帰ってきた。

そして、その素敵な笑顔で頷いてくれた。

「ずっと、一緒に居てよ?」

「はい」

無意識のうちに、榊さんを抱きしめていた。

大好きな、榊さんを。

絶対、どんな事があっても、どんな事をしても。

俺は、榊美桜と居る。

そう、決めた。

いつからここまで好きかは、分からないけど。

気付いたら、笑っていて欲しい、隣に居て欲しい。

そう思うように、なっていた。


<2016/09/03 14:18 秋の空>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.