「では、名前を」
先生のその声で、彼女は名前を名乗った。
「中越 凜花です」と。
男女問わず、騒ぐ生徒達。
隣の美桜は、全く興味が無いみたいだけど。
そして彼女が来る事、それは、覚悟はしていた。
けど、いざ来ると、少し怖い。
彼女が、暴走を始めてしまう事が。
「えー、言わないでも分かるよな。中越さんはテレビでも活躍してる。まぁ、よろしくな」
席はあそこな、という先生の声で、凜花が美桜の隣の通路を通る。
俺に、視線を向けながら。
必死に逸らすも、感じる視線。
「零、大丈夫?」
美桜がさっきからずっと心配してくれている。
「うん…」
何故この時に、凜花は来てしまったのだろう。
結局は、来る事になっていたのだろうけど。
きっと、もう凜花は知っている。
俺と美桜の、関係を。
けど、隣の美桜は、俺と凜花の関係を知らない。
それを知ってしまったら、彼女は俺の元を離れるだろう。
それだけはどうしても嫌で、俺はあのストラップを握る。
俺と美桜を近付けてくれた、このストラップを。
これが、このまま更に俺達を近付けてくれる事を、願って。
そんな俺には一つ、疑問があった。
何故、凜花は俺と美桜の関係を知ったのか、という疑問が。
美桜があの日、帰り道で見付けたストラップ。
あれは間違いなく凜花の物。
それが、美桜の帰り道にあったという事は。
凜花がわざわざ置いたのだろう。
あの方は落とし物など、しない方だから。
そんな完璧な彼女が何故、俺と美桜の関係を知り、更には
美桜の帰り道まで知ったのか。
きっと、あのストラップを置いたのは、俺と凜花の関係を、美桜に感付かせるため。
気付くまでには至らなくても、そのうち凜花が美桜に全て
言ってしまうだろう。
その話を分かりやすくするための、あの行為。
そんな彼女の、暴走を止めたかった。
ナカゴエ リンカ、『R.N』の、暴走を。
先生のその声で、彼女は名前を名乗った。
「中越 凜花です」と。
男女問わず、騒ぐ生徒達。
隣の美桜は、全く興味が無いみたいだけど。
そして彼女が来る事、それは、覚悟はしていた。
けど、いざ来ると、少し怖い。
彼女が、暴走を始めてしまう事が。
「えー、言わないでも分かるよな。中越さんはテレビでも活躍してる。まぁ、よろしくな」
席はあそこな、という先生の声で、凜花が美桜の隣の通路を通る。
俺に、視線を向けながら。
必死に逸らすも、感じる視線。
「零、大丈夫?」
美桜がさっきからずっと心配してくれている。
「うん…」
何故この時に、凜花は来てしまったのだろう。
結局は、来る事になっていたのだろうけど。
きっと、もう凜花は知っている。
俺と美桜の、関係を。
けど、隣の美桜は、俺と凜花の関係を知らない。
それを知ってしまったら、彼女は俺の元を離れるだろう。
それだけはどうしても嫌で、俺はあのストラップを握る。
俺と美桜を近付けてくれた、このストラップを。
これが、このまま更に俺達を近付けてくれる事を、願って。
そんな俺には一つ、疑問があった。
何故、凜花は俺と美桜の関係を知ったのか、という疑問が。
美桜があの日、帰り道で見付けたストラップ。
あれは間違いなく凜花の物。
それが、美桜の帰り道にあったという事は。
凜花がわざわざ置いたのだろう。
あの方は落とし物など、しない方だから。
そんな完璧な彼女が何故、俺と美桜の関係を知り、更には
美桜の帰り道まで知ったのか。
きっと、あのストラップを置いたのは、俺と凜花の関係を、美桜に感付かせるため。
気付くまでには至らなくても、そのうち凜花が美桜に全て
言ってしまうだろう。
その話を分かりやすくするための、あの行為。
そんな彼女の、暴走を止めたかった。
ナカゴエ リンカ、『R.N』の、暴走を。
