終わってしまった、学校での一日。
特に楽しくもないけど、家に居るよりは全然気が楽。
この時間の家には、必ず凜花も居るし。
行って良い?の言葉にも、断れる雰囲気は一切無く。
大人しく頷き、帰って来てから暫くの時間を彼女と過ごす事に。
凜花が日本に帰って来る前は好きでも嫌いでもなかった。
どちらかと言えば、好きなくらい。
けど今は。
正直嫌い。
あの、やたらと女の子らしさを出した話し方も、家の事に
関する話になった時の、態度の変わり様も。
帰って来る前までは全く無かったのに。
そんな彼女が今、目の前に座って帰りに買った飲み物を
飲んでいる。
話したい事も、する事も無いのに毎日来る。
本当、一人が好きな俺にとっては最悪な時間。
「零くん?」
「何?」
ううん、と笑顔で首を振る凜花。
これを何度繰り返したか。
「慣れた?」
さっきより少し低くなった凜花の声。
「え?」
「凜花と居るこの時間や空間に、少しでも慣れた?」
「え、慣れたも何も、前から結構来てたじゃん」
その言葉に返って来るのはため息。
本当、何が言いたいのか。
「それは友達として。今、凜花が言ったのはこれからの
関係で、って意味」
彼女の頭の中にはこの事しかないのだろうか。
「何の為にいつも来てるの?そう思ってたでしょ。慣れてもらう為よ。零くんに、凜花と、二人だけの時間に」
何と返すべきか、言葉が見つからず黙る俺に、更に続ける凜花。
「間違っても他の子と付き合おうとか考えないでよ?
まぁ、もう遅いみたいだけどね」
そう言って、再びちまちまとお茶を飲む凜花。
そんな彼女から、目を逸らすように下を向いた。
「榊美桜」
突然、凜花の口から出てきた好きな人のフルネーム。
無意識のうちに顔を上げていた。
「あの子と付き合ってるみたいね?」
「いえ、榊さんは友達です」
そう、一言だけ言って斜め下辺りに視線を逃がした。
あれだけ噂になっていれば、凜花が知るのも無理はない。
けど、何故あの噂はあそこまで大きなものになったのか。
知りたいけど、それを知る方法が。
何故それを、みたいな事を言ってしまえば、彼女の疑いは
確信へと姿を変える。
あの、美桜が帰り道で見付けさせられた、ストラップの事のように。
「友達?そんなはずないでしょ。貴方知ってる?南城零
と言えば榊美桜、そんなふうになってんのよ?」
どんなふうになってるんだか、さっぱり分からないけど。
「誰に聞いても付き合ってるって答えるし、嘘じゃない事くらい分かるわ。貴方も最近、私と帰るのも嫌みたいだし」
「決してそんな事は……」
とりあえず否定はしておくけど、正直凄く嫌。
「お願い、私の事を見て?私の事だけを、中越凜花の事
だけを見てて!お願い、だから……」
目の前に膝で立ち、泣きそうな声でそう言いながら肩を
掴みんで、身体を前後に揺さぶる凜花。
何故、彼女がこの事に関してここまで必死になるのか。
俺には、分からなかった……
特に楽しくもないけど、家に居るよりは全然気が楽。
この時間の家には、必ず凜花も居るし。
行って良い?の言葉にも、断れる雰囲気は一切無く。
大人しく頷き、帰って来てから暫くの時間を彼女と過ごす事に。
凜花が日本に帰って来る前は好きでも嫌いでもなかった。
どちらかと言えば、好きなくらい。
けど今は。
正直嫌い。
あの、やたらと女の子らしさを出した話し方も、家の事に
関する話になった時の、態度の変わり様も。
帰って来る前までは全く無かったのに。
そんな彼女が今、目の前に座って帰りに買った飲み物を
飲んでいる。
話したい事も、する事も無いのに毎日来る。
本当、一人が好きな俺にとっては最悪な時間。
「零くん?」
「何?」
ううん、と笑顔で首を振る凜花。
これを何度繰り返したか。
「慣れた?」
さっきより少し低くなった凜花の声。
「え?」
「凜花と居るこの時間や空間に、少しでも慣れた?」
「え、慣れたも何も、前から結構来てたじゃん」
その言葉に返って来るのはため息。
本当、何が言いたいのか。
「それは友達として。今、凜花が言ったのはこれからの
関係で、って意味」
彼女の頭の中にはこの事しかないのだろうか。
「何の為にいつも来てるの?そう思ってたでしょ。慣れてもらう為よ。零くんに、凜花と、二人だけの時間に」
何と返すべきか、言葉が見つからず黙る俺に、更に続ける凜花。
「間違っても他の子と付き合おうとか考えないでよ?
まぁ、もう遅いみたいだけどね」
そう言って、再びちまちまとお茶を飲む凜花。
そんな彼女から、目を逸らすように下を向いた。
「榊美桜」
突然、凜花の口から出てきた好きな人のフルネーム。
無意識のうちに顔を上げていた。
「あの子と付き合ってるみたいね?」
「いえ、榊さんは友達です」
そう、一言だけ言って斜め下辺りに視線を逃がした。
あれだけ噂になっていれば、凜花が知るのも無理はない。
けど、何故あの噂はあそこまで大きなものになったのか。
知りたいけど、それを知る方法が。
何故それを、みたいな事を言ってしまえば、彼女の疑いは
確信へと姿を変える。
あの、美桜が帰り道で見付けさせられた、ストラップの事のように。
「友達?そんなはずないでしょ。貴方知ってる?南城零
と言えば榊美桜、そんなふうになってんのよ?」
どんなふうになってるんだか、さっぱり分からないけど。
「誰に聞いても付き合ってるって答えるし、嘘じゃない事くらい分かるわ。貴方も最近、私と帰るのも嫌みたいだし」
「決してそんな事は……」
とりあえず否定はしておくけど、正直凄く嫌。
「お願い、私の事を見て?私の事だけを、中越凜花の事
だけを見てて!お願い、だから……」
目の前に膝で立ち、泣きそうな声でそう言いながら肩を
掴みんで、身体を前後に揺さぶる凜花。
何故、彼女がこの事に関してここまで必死になるのか。
俺には、分からなかった……
