いつからか、物凄い勢いで降っていた雨。
その雨が奏でる、ざあざあという音が響く暗いこの部屋。
俺はそこに、瀬楽さんと二人で居た。
この部屋には大分前から居るけど、俺も、瀬楽さんも。
全く口を開こうとしない。
「言えば良いじゃないですか」
そんな少し軽い彼の言葉が、今までの長く重い沈黙を破った
それに、彼の居るであろう方へ振り向いた。
良くは見えないけど、うっすら人影が確認出来た。
「榊様の事、好きなんですよね?なら言えば良いじゃないですか」
私も協力させて頂きます、という彼の声が、やたら良く
聞こえた。
「御二方は、私にお任せ下さい。おぼっちゃまは、中越様を、お願いします」
その言葉に、凜花?と聞こうとしたけど、それを言わせる前に部屋を出て行ってしまった瀬楽さん。
いつの間にか、雨の止んだ夜の外を眺めた。
雨上がりの厚い雲の向こう側から、月の姿が確認出来そう。
それを見て、思った。
この雲の向こうから見える月のように、いつか。
凜花や両親といった厚い壁を越えて、美桜の心の奥に眠る、彼女の本心を知れたら、と。
その雨が奏でる、ざあざあという音が響く暗いこの部屋。
俺はそこに、瀬楽さんと二人で居た。
この部屋には大分前から居るけど、俺も、瀬楽さんも。
全く口を開こうとしない。
「言えば良いじゃないですか」
そんな少し軽い彼の言葉が、今までの長く重い沈黙を破った
それに、彼の居るであろう方へ振り向いた。
良くは見えないけど、うっすら人影が確認出来た。
「榊様の事、好きなんですよね?なら言えば良いじゃないですか」
私も協力させて頂きます、という彼の声が、やたら良く
聞こえた。
「御二方は、私にお任せ下さい。おぼっちゃまは、中越様を、お願いします」
その言葉に、凜花?と聞こうとしたけど、それを言わせる前に部屋を出て行ってしまった瀬楽さん。
いつの間にか、雨の止んだ夜の外を眺めた。
雨上がりの厚い雲の向こう側から、月の姿が確認出来そう。
それを見て、思った。
この雲の向こうから見える月のように、いつか。
凜花や両親といった厚い壁を越えて、美桜の心の奥に眠る、彼女の本心を知れたら、と。
