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夢が叶う その時に


時間は止まらず、流れる。

朝になり、携帯で時間を確認すれば、メールを受信した事を知らせるマークがあった。

受信したのは、凜花からのメールだった。

『おはよっ
今日暇?暇なら来て』

メールに書かれていたのは、その一言だった。

今日が祝日だったのだと、今思い出した。

休日でなければ、こんな時間まで寝ているはずもないのに。

『おはよ
暇だよ 何時頃が良い?』

そう返信すれば、すぐに、『今』の一文字だけが書かれたメールが返って来た。

少し気分が重くなった気もしたけど、俺はもう、決めた。



一階へ下りれば、朝からせっせと家事をこなす瀬楽さんが居た。

「おや、おはようございます」

「おはよう」

珍しく静かでしたね、という失礼な言葉に、うるさい、と返した。

少し楽しそうに笑う瀬楽さんに、凜花の家に行く事を知らせた。

そうすれば、彼の顔から笑みが消えた。

「そうですか、もう少しですよ」

その言葉の後、再び彼の顔に戻って来る、笑み。

その言葉の意味は、すぐに分かった。

俺は口角を上げて頷き、家を出た。


瀬楽さんに、感謝をしなくてはいけないとも、まだ知らず。

<2016/09/10 20:41 秋の空>消しゴム
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