暫く零くんの家の前で待っていれば、零くんが飛び出してきた。
凜花に気付かず、そのまま行ってしまいそうになる彼を、無意識に呼び止めた。
「あっ、凜花…」
「バーカ!婚約、解消してあげたんだから、ちゃんと美桜ちゃんを幸せにして、あんた自身も幸せになりなさいよ?」
「うんっ」
可愛らしい笑顔で頷き、再び走り出す零くん。
私なんかより、隣に居るに相応しい、人の元へ。
数日前
『パパ』
『ん?』
『南城くんとの婚約、解消してくれない?』
こう言えば、返ってくる言葉は分かっていた。
『何で?』
予想通りの答え、頂きました。
私は、こう言われた時の答えを、もう決めていた。
『南城くんと居るべきなのは、私じゃないの』
不思議そうに私を見つめるパパ。
私は続けた。
『私より、南城くんの隣に居るに相応しい方が居るの』
そう言えば、パパは簡単に納得してくれた。
もちろん、嫌いだからと言ってもこうしてくれたけど。
けど、零くんの事は大好きだし、それは言えなかった。
だから、本当の事を言った。
私より、零くんの隣に居るに相応しい人が居る、と。
ねっ、榊さん。
零くんを、よろしくね。
寒い冬の夜の下、零くんとの関わりを繋いでくれる、ストラップを眺めた。
薄暗くてよくは見えないけど、これがあれば、私達は繋がっていられる。
赤いコスモス。
花言葉は、『(乙女の)愛情』
零くんへの愛情が、本当の事を言わせたんだろうね。
零くん、今まで迷惑掛けてごめんね。
どうか、幸せになって。
彼の未来が、『平和』であり、『希望』に溢れています
ように。
凜花に気付かず、そのまま行ってしまいそうになる彼を、無意識に呼び止めた。
「あっ、凜花…」
「バーカ!婚約、解消してあげたんだから、ちゃんと美桜ちゃんを幸せにして、あんた自身も幸せになりなさいよ?」
「うんっ」
可愛らしい笑顔で頷き、再び走り出す零くん。
私なんかより、隣に居るに相応しい、人の元へ。
数日前
『パパ』
『ん?』
『南城くんとの婚約、解消してくれない?』
こう言えば、返ってくる言葉は分かっていた。
『何で?』
予想通りの答え、頂きました。
私は、こう言われた時の答えを、もう決めていた。
『南城くんと居るべきなのは、私じゃないの』
不思議そうに私を見つめるパパ。
私は続けた。
『私より、南城くんの隣に居るに相応しい方が居るの』
そう言えば、パパは簡単に納得してくれた。
もちろん、嫌いだからと言ってもこうしてくれたけど。
けど、零くんの事は大好きだし、それは言えなかった。
だから、本当の事を言った。
私より、零くんの隣に居るに相応しい人が居る、と。
ねっ、榊さん。
零くんを、よろしくね。
寒い冬の夜の下、零くんとの関わりを繋いでくれる、ストラップを眺めた。
薄暗くてよくは見えないけど、これがあれば、私達は繋がっていられる。
赤いコスモス。
花言葉は、『(乙女の)愛情』
零くんへの愛情が、本当の事を言わせたんだろうね。
零くん、今まで迷惑掛けてごめんね。
どうか、幸せになって。
彼の未来が、『平和』であり、『希望』に溢れています
ように。
