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夢が叶う その時に


凜花、本当にありがとう。

美桜、もう少しだけ、待ってて。

雪の舞う冬の夜、その二つだけを思ってただ走った。

あの、俺達の仲を直してくれた、公園に向かって。

美桜を待たせている、公園に向かって。

気付けば、雪は結構本格的に降っていた。


「はぁっ」

公園の敷地内で勢い良く吐き出された息は、辺りを微かに照らす外灯の下で、白く消えていった。

そこから少し先にある薄暗い外灯の下、ずっと待っていてくれた美桜。

「美桜っ!」

雪降る夜に、彼女の名を叫んだその声は、先程の父親への声とは全く違い、榊 美桜を愛した、南城 零という、男の声だった。


<2016/09/13 18:00 秋の空>消しゴム
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