昼休み。
私はこの、大切な時間を使って、ノートにひたすら訳の
分からない数字やらアルファベットを並べていた。
昨日、書けなかったから。
そんな私を隣で見守ってくれる、今の黒板の持ち主、零。
「あ、あのさ…」
少し緊張を含んだ零のその声が眠気を僅かに拭ってくれた。
視線をそちらへ向ければ、零は話し出した。
「今日、家まで行って良い?」
わお。
随分積極的で。
「良い、けど…」
「上がらないから」
こっちはウェルカムなんだけどな、とか思ってると、零は
続けた。
「これから、朝、一緒に来ない…?」
可愛らしいその声に、迷わず頷いた。
そのために来るのかな、今日。
なら私も明日、零の家行こうかな。
そんな私の考えを読んでいるかのように、零はまた続けるように言った。
「朝は、おれから美桜さんの家まで行くので」
「あぁ、そう…」
何かこの人も、結構凄い人かも。
信じたくないけど、透視、とかそういうの出来るのかな。
そんな事を考えてる間に時は一度も止まらずに流れ続け、
もうチャイムが鳴りそう、という所までになっていた。
慌てて残りを写した。
そのため、字はいつも以上に読めない。
もう本当、読めない。
小さい子供の落書きみたい。
そんな文字がずらずらと書かれた自分のノートを眺め、
ため息一つ。
そんな私に向かって優しい笑みをくれる零に、綺麗な文字が書かれた、たった今まで黒板だったノートを渡した。
渡したというか、返した、なんだけど。
零は、ご苦労様、と言ってくれた。
本当、良い人。
何だか申し訳なくて、とりあえず笑っておく。
「掃除、行こっか」
「あっ、うん」
そして真面目。
私とは本当、大違い。
その差を知る度に悲しくなる。
一日一度は、必ずそうなる。
「榊?」
一度教室を出た零が私を呼びに顔を出す。
何か、呼び方が安定しないね。
私達は、零で良いよね。
南城は、逆にハードル高い……
私はこの、大切な時間を使って、ノートにひたすら訳の
分からない数字やらアルファベットを並べていた。
昨日、書けなかったから。
そんな私を隣で見守ってくれる、今の黒板の持ち主、零。
「あ、あのさ…」
少し緊張を含んだ零のその声が眠気を僅かに拭ってくれた。
視線をそちらへ向ければ、零は話し出した。
「今日、家まで行って良い?」
わお。
随分積極的で。
「良い、けど…」
「上がらないから」
こっちはウェルカムなんだけどな、とか思ってると、零は
続けた。
「これから、朝、一緒に来ない…?」
可愛らしいその声に、迷わず頷いた。
そのために来るのかな、今日。
なら私も明日、零の家行こうかな。
そんな私の考えを読んでいるかのように、零はまた続けるように言った。
「朝は、おれから美桜さんの家まで行くので」
「あぁ、そう…」
何かこの人も、結構凄い人かも。
信じたくないけど、透視、とかそういうの出来るのかな。
そんな事を考えてる間に時は一度も止まらずに流れ続け、
もうチャイムが鳴りそう、という所までになっていた。
慌てて残りを写した。
そのため、字はいつも以上に読めない。
もう本当、読めない。
小さい子供の落書きみたい。
そんな文字がずらずらと書かれた自分のノートを眺め、
ため息一つ。
そんな私に向かって優しい笑みをくれる零に、綺麗な文字が書かれた、たった今まで黒板だったノートを渡した。
渡したというか、返した、なんだけど。
零は、ご苦労様、と言ってくれた。
本当、良い人。
何だか申し訳なくて、とりあえず笑っておく。
「掃除、行こっか」
「あっ、うん」
そして真面目。
私とは本当、大違い。
その差を知る度に悲しくなる。
一日一度は、必ずそうなる。
「榊?」
一度教室を出た零が私を呼びに顔を出す。
何か、呼び方が安定しないね。
私達は、零で良いよね。
南城は、逆にハードル高い……
