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ファンタジーコーズ
- レイラという少女 -

私はレイラ。
このオーストル大陸でも王都としても有名な、偉大なる都であるサティスに生まれた。
ここはいつも商人と自然と戦争の町ということもあり、いろんな意味で賑やかだった。
起きるのがつらい、朝っぱらでも。
一番テンションが高い昼間でも。
昼間と比べると、確実に明るさに劣る夜でさえも。
ここに住む人々は、年齢を問わずいつも陽気だった。
我が儘な私でさえも、親切にしてくれた。
そして、我が儘な故に、無知だった私に色々な事を教えてくれた。
我が儘だから、愚痴を吐きながら話を聞く態度を私がとっても、
受け入れてくれた。
教わるたびに、気持ちがあたたかくなった。
血は繋がっていなかろうが、大きな家族も同然だった。
私の親は、皆戦争に行く。
代々そうだ。
私の家は、有力な軍事家の一つなのだから。
戦争。
そんな無謀なものに参加する。
次第に戦争が長続きすると、私が一人になる時間が増えていくばかりだった。
家族と一緒にいたい。
それなのに彼らは、私を見捨てた。
十分な食事はくれない。
私には兄弟が何人かいるのだが、それに対しては優しく接するのに、私だけに厳しくする。
私がちょっとした失敗をしただけで怒られる。
私が話そうとしても、聞こうとしない。
私だけ、扱いがひどかった。
他人だけあたたかく育て、私だけ厳しくする。
家で過ごす日々自体が地獄だった。
それを十六年も強いられたのだ。
本当に不公平だった。
唯一楽だったといえば、一人の時だ。
その時だけ、ずっと家に引きこもっていた。
父や母の部屋に入ったりしていた。
そこで書斎があったので、そこで知識をよく得たものだ。
何も教えてくれない、冷酷な父母に頼る事ができない。
何せ、私を見捨てたのだから。
私のいないところでは、ダメ人間と言っているのだろう、そんな人たちだった。
なので、父母が怖いし嫌いだった。
他の兄弟だって'''お前は家督を継ぐのに値しない'''と、私を完全に非難しているのだ。
そんな兄弟だって同じだ。
私を非難する。
だから"自分"で行動するしかなかったのだ。
だが、"一人"で行動するのは限界がある。ある時書斎の本で見たのだ。
そして次第に一人で過ごしている内に、思ったのだ。
敵がいるなら、助け合える味方を見つければいいじゃないか。
こう考えるのは、子供だって出来る。
だが、見つけるというのが難しかった。
類は友を呼ぶというが、その"類"を見つけ出す作業からやらなければならない。
とにかく私は、友達が欲しかった。
私と、遊んでくれる人。
私と、通じ合える人。
私と、馬が合う人。
私のことを、理解してくれる人。
そして何よりも、好奇心旺盛でしかも私と相性がいい人と友達になりたかった。
とにかく、一人は寂しかった。
町を駆け回り、時には町の外に出た。
サティス自体は広いから、人が沢山集まるのは事実だ。
私は、積極的に商人をはじめとする様々な人たちと話し合おうと試みた。
特に気になった事は聞いてみたりした。
一生懸命聞こうとする姿勢が可愛く見えたのかは分からないが、次第に私に"教えてくれる"が出てくるほど、私はとても可愛いがられた。
親はもちろん、この事は知らない。
私は親が戦争でいない隙を見て外にいるのだから。
彼らには見えない場所に、いるのだから。
ところで、町の子供たちとも遊んだが、子供で友達というのはできなかった。
気の合う人がいないのだ。
私が真っ直ぐすぎて、素直だからなのだろうか。
冷静沈着な人とは合わない。
当然あの冷酷な性格の持ち主にも合わない。
やはり、同じ性格、同じ趣味を持っている人が重要だ。
例え趣味や性格が違っていても、友達になれる技があるようだが。
難しい事は普段考えない性分なので、そんな事は諦める。
とにかく、自分と人柄が似ている人と会おう。
できれば、同年代がいいなぁ........

探しに探し続けて数年。
十代後半に差し掛かり、胸も少し大きくなって、体つきも女性らしいきれいさを漂わせるように引き締まった体つきになってきた。
大分大人に近づいている、そんな年に。
ついに、私と気の合いそうな人がやってきた。
その人の名は、ヘリウラ。
髪型、容姿も平凡だが、表情には真っ直ぐな雰囲気がある、面白そうな少年だった。
探しに探し続けた、同年代の真の友達である。
普通は言わない事だが、私は喜なかなか感じない喜びに久しぶりに包まれて口にした。

「君、友達になってくれるかな?私も君と話したい事、沢山あるんだ」

ヘリウラは緊張していたようだが、うんうんと頷いた。
そして。
「僕も、君と話したい事がある。僕だって、友達......いなかったからさ」
偶然にも意見は一致する。

333(さささ)、XXX!!!です。
今回は一人称で紡がれる文章という事で、実験的にもチャレンジしてみました。
三人称だと"神の視点"なので、全体を描きやすく非常に描きやすいのですが、
キャラクターで個別に描くためには、一人称の方が細かく気持ちを再現できるし、キャラクターへの没入感を高められるかなぁと考えまして、苦手な一人称にチャレンジしました。
文章の下手加減もありますので、また文章がめちゃめちゃになりましたが、急いでいた前回と比べれば......というわけで、今回はこのへんで!!!(明日は別の新作を、この話の次回は明後日くらいに投稿予定です)
<2016/09/07 22:25 XXX!!!>消しゴム
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