モンスターストライク―女神の生還―
- あいつとの再会 -
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特別編「あの鼓動の中で」
…………んー……何か今日は気持ちよく寝てるな~……ずっと寝ていたい……
???「スター……………マスター…………」
俺「やめろ卑弥呼………今日日曜だぞ…………もう少し寝かせてよ…………」
あいつはいつも日曜必ず起こしにくる。はた迷惑なやつだぜ………………
???「私です………ツクヨミです………」
俺「なぁ~んだ……ヨミかぁ~………………はぁ!?ヨミ!?」
自分の叫びで目が覚めた。自分で目が覚めるとか中々ねぇぞ……横に向くと確かにヨミが立っている。生きていた時と全く同じ姿で……
俺「ヨミ?本当にお前なのか…?あの時…イザナミに殺されて消えたはずじゃあ…………」
ツクヨミ「私にもよく分からないのです……気がついたらマスターの部屋にいて……」
理由はともあれ、ヨミが生き返ったのは嬉しい!
俺「でも良かった……ヨミが生き返って…改めて、お帰り!ヨミ!!」
ツクヨミ「ただいまです。マスター………!」
おろおろと泣きながら俺はヨミに抱きついた。ヨミは少し驚いたが、すぐに笑顔で受け止めた。
俺「それはそうとヨミ。お前が生き返ったならそのことを皆に伝えないと。」
訳を解説中……………
俺「そんじゃ、皆にも話したことだし、今日の予定はヨミが決めていいぞ。」
卑弥呼「どうしたんですか急に……いつもはマスターが決めているのに……」
俺「お前達に任せると何をしでかすか分からないしな…」
ツクヨミ「私が決めてよろしいのですか…?」
俺「そうだ。今日はお前に予定を決めてほしいんだ。」
ヨミは少し考えた後、ちょっと顔を赤くしながら答えた。
ツクヨミ「あの……出来るかどうか分かりませんが………マスターとデートしたいです…………」
デート!?いや別に悪いわけじゃないけど俺デートしたことないし!あっ………桜とそれっぽいのはしたことあるか………(本編第6話と第7話を参照)
卑弥呼「マスター……始めてですよね?女の子からデートの誘いがくるのは。」
俺「あ、ああ……確かに始めてだな。まぁヨミの要求だから断るわけにはいかないな。」
ツクヨミ「それじゃあ……デートできるのですか…?」
俺「いいよ。お前とのデート、付き合ってやる。」
それを聞くと嬉しそうに俺を見つめた。
俺「でも流石にそのままの格好で行くのは不味いから着替えてこい。桜が着ていた服が残っているはずだ。」
桜が着替えたりするのに使っていた空き部屋と服がある。そこを使えと指さした。
ナポレオン「マスター、いくらヨミちゃんと仲良くても覗いちゃいけないからね!」
俺「覗かねーよ!覗いたら俺は檻にドカンだ!」
ツクヨミ「着替えが終わりました。マスター…」
部屋から出てきたヨミを見て俺は息を飲んだ……桜の時も可愛かったが、ヨミも何気に服を着こなしている。
ツクヨミ「どうでしょうか……似合ってますか?」
俺「ああ、似合ってるよ!すごく可愛い!」
ツクヨミ「ありがとうございます……」
卑弥呼「またまた~やっぱり女の子の受け答えには弱いんですねマスター。」
桜とも別れたと言うのに相変わらずお前の性格は変わらないな……
俺「そんじゃ、行こうかヨミ。」
ツクヨミ「はい。マスター…」
俺「夕方までには帰ってくる。それまで家を頼んだぞ。」
卑弥呼「分かっています。それではお気をつけて。」
―東京の大通り―
日曜だけあってかなりの人がいた。日曜に東京行くのは間違ってたかな………
俺「ごめんヨミ…何か混んでるとこに来ちゃって…」
ツクヨミ「マスターとなら何処でも楽しいです……私の方こそ、急にデートしたいなんて言ってしまってごめんなさい……」
俺「何でヨミが謝るんだ?今日はお前は主役なんだぞ。今日1日を楽しまないとね。」
そう言って俺はヨミの肩に手を置いた。
ツクヨミ「じゃあ…手を……繋いでもらってもいいですか……」
俺「え…ああ……いいけど…」
ヨミ言うままに手を繋いだ時ふと思った………ヨミの手はまるで冬の手のように冷たかった。もう夏も終わって秋の季節だが、まだ気温は30度ぐらいある。それなのに…なぜ……
ツクヨミ「どうしたんですかマスター……?」
俺「あっ、いいや……何でもない。」
何だか恋人どうしみたいな感じになっちゃったな……
―帰宅―
俺「いや~…今日は歩き疲れたな~…」
ツクヨミ「マスターとのデート、楽しかったです。」
俺「どうってことないって。俺も楽しかったし。」
部屋に戻ると皆がいつもの調子で出迎えてくれた。
卑弥呼「お帰りなさいですマスター!どうでした?ヨミさんとのデート……」
俺「すごく楽しかったけど……お前らいない間に何してた?」
俺の部屋が勝手に改造されてるかと思えば、パーティをやるかのような模様などかあった。
卑弥呼「実はマスターがいない間にヨミさんの復活パーティの準備を皆さんとしていまして。」
俺「それはいいんだけどさぁ……俺の部屋を勝手に改造するのやめてくれるかな……まぁすぐに直せるからいっか。」
ツクヨミ「私のために……皆さんそこまで……」
ヨミは今にも感動しそうだった。
ナポレオン「遠慮はしなくていいよ。私達もマスターもヨミちゃんの復活が嬉かったんだから。」
俺「よーし、そうなったら今日は宴だーーー!!」
一同「おーー!!」
―その夜―
皆、パーティの準備や食い物で疲れたためかすぐに寝ついた。ヨミは復活した後でもまだ月を眺めることは変わっていなかった……俺は屋根に登ってまたあの時のようにヨミの横に座った。
俺「まだ月を眺めているのか?」
ツクヨミ「はい……私には夜を統治する役割があるので……これは仕事とも言っていいでしょうか……」
ヨミが復活した時に聞きたいことがあったんだった……
俺「あのさヨミ……気を悪くしたらごめん…まだ俺のことが好きなのか……?」
それを聞いてヨミは少し困惑したがすぐに答えた。
ツクヨミ「マスターのことは………まだ好きです…あの時……私が消えた後もずっとマスターを思い続けてきたのです。改めて言います…好きです……マスター…………」
この言葉を聞いたのはいつぶりだろうか。ヨミのことは嫌いではない。だが俺の中で何かが引き止める………
俺「ヨミ…俺はお前のことは嫌いじゃない……だけど、……何ていうか…俺とお前は違う境遇だから…中々決心がつかないんだ……」
ツクヨミ「私は育った境遇に関係なくマスターが好きなのです。一人の男として………」
そうなのは分かるんだが………
俺「やっぱり……もう少し考えさせてくれないか?それじゃあ、お休み……」
ツクヨミ「……………………………………」
本当に俺は決心がつかない……とりあえず今日は寝よう。
―翌日―
昨日はちょっとヨミにきついこと言ってしまった気がするな……
俺「これは………?」
起きて床を見ると、ひとつの置き手紙が置かれていた。
俺「ヨミの字だ。なになに………」
今日の夜、コロシアムで待っています。
ツクヨミより
急いで皆を呼び出し、手紙を読ませた。
卑弥呼「ヨミさんはまたマスターと手合わせしたいんじゃないんですか?」
俺「それもあるかもしれないけど……どうも昨日とかはそんな感じはしなかったから……」
ナポレオン「マスター、まさかヨミちゃんにきついこととか言ったの?」
俺「言ってないよ!でも何でヨミは俺をコロシアムに………?」
卑弥呼「今考えても仕方ないです。夜になるまで待ちましょう。」
―夜―
ヨミが待っているコロシアムに着いた。なぜだかコロシアムから異様なオーラを放っている。
卑弥呼「この気配……何かが違います………!」
俺「どういうことだ?」
卑弥呼「今のこの気配は普段のヨミさんとは違って見えます!全く別物です!」
卑弥呼の言っていることが俺には少し分かった。もしかしたらヨミの他に誰かいるのかもしれない。
―ステージ―
俺「ヨミ!約束通りに来たぞ。」
ヨミはステージに立っていたが、全身が黒い。それに、底知れない力を感じる………
俺「ヨミ……?大丈夫か……?」
卑弥呼「マスター!!離れてください!!」
俺「えっ………?」
チュイン!!!バターン!!!
壁に叩きつけられた…………?一体、今のは………?
卑弥呼「マスター!お怪我は……」
俺「大丈夫だ……でも一体どうしたんだよヨミ!いきなり俺に攻撃するなんて!」
ヨミはゆっくりと顔を上げた。顔を見ると目が真紅の色になっていてかなり不気味になっている。
ツクヨミ「ヨミ………?我はそんな者ではないぞ……零……我が名はツクヨミ零……!」
俺「零だって!?ヨミはヨミだろ?」
ツクヨミ零「我はヨミではないと言っている!!我はツクヨミ零だ!!」
こうなった以上、力付くでおさえるしかない。
俺「卑弥呼!ここは戦う他になさそうだ……勝ってヨミを正気にさせよう!」
武蔵『拙者達が出なくともよいのか?卑弥呼と1対1で……』
俺「相手は一人だけだ。こちらだけ3体は卑怯だ。行くぞ卑弥呼!」
卑弥呼「はい!大事な仲間のために……私、頑張ります!」
バトルスタートの音声が鳴り、戦闘が始まる。
俺「モンストバトル!ステージスタート!!」
ガコン!!
ヨミが何らかの動作と同時に大量のブロックが出現した。というか完全にブロックで動きにくい。
俺「ブロック……まるで迷路のようだ……」
卑弥呼「(しまった……!ブロックはマスターが苦手なギミックの1つ…………!)」
バシュ!カン!
俺「くそ……ブロックが邪魔でヨミのところまでたどり着かない!」
複雑なブロックの位置で、弾いても同じところをまわるだけ……
ツクヨミ「我が零の力、その身で味わえ!!」
バァン!!
卑弥呼「ぐっ………!!力が…以前よりも高くなっています……!」
短距離拡散弾か……初回は1ターン、次からは4ターンごとか。
ガコン!!
俺「よし!道が開いた!今のうちに攻撃をするぞ!」
ブロックとはいえど、1ターンごとに変わるからくりブロックだった。これならまだしもいける!
バシュ!カン!カン!
ツクヨミ「うっ……………マ………ス…ター………?」
ヨミの意識はまだ中にいる!何とかして助けられないのか!?
俺「ヨミ!!俺の声が聞こえるか!?」
ツクヨミ「マ……スター………助………け……て………………」
ヨミが…泣いている……心が痛いんだ……
ツクヨミ「何!?まだ我の中で本能が生きているだと!?」
俺「だろうな。ヨミの心はちょっとやそっとでは死なねぇよ。俺の仲間を傷つけた罪………思い知れ!!!」
ポォォォォン………
ストライクショットが溜まり、ここで一気にケリをつけにいった。
卑弥呼「これで……ヨミさんを……」
俺「ああ……待っててヨミ……今俺達がお前を助けてやるから。」
バシュ!!
俺「ストライクショット!!!!」
カン!カン!チュイン…………ズドォォォォォン!!!
ツクヨミ「零を越えた力……だと……………」
シュゥゥゥゥゥン………
ヨミの体から、零の力が抜け元に戻る。
俺「ヨミ!大丈夫か!?」
ツクヨミ「マスター……?卑弥呼さん……?また私を助けてくれたのですね………」
俺「当たり前だろ!ヨミは大切な仲間だ!助けるに決まってる!」
ヨミの顔から涙が出た。助けられたことに感動したのか…?
ツクヨミ「そこまでして……命まで投げだしてこんな弱い私を………マスターは…私の命の恩人です……」
俺は泣いているヨミを抱き締めた。慰めるつもりだったのだろうか。
俺「さぁ、家に帰ろう。これからも俺達と一緒に暮らそう。」
その夜………
皆が寝静まった頃にヨミはAの寝ているベッドの横に来た。
ツクヨミ「ごめんなさいマスター……やっぱり私はマスター達とは暮らせません………私が居ればかえって災いが起きる………そんなことはもうしたくないのです…でも、これだけは言わせてください…………愛しています……」
ちゅっ……
頬にキスをした後、ヨミは天に帰っていった…………
―翌日―
俺「ヨミが帰った!?」
あまりの衝撃に頭が割れそうになった。
卑弥呼「まぁ落ち着いてくださいマスター。まずこの手紙を読んでください。」
マスターと皆さんへ
やっぱり考えてみましたが、私はマスター達とは暮らせません……私が居ればかえって災いが起きるので……でも、これは永遠の別れではないです。時間があれば、またマスターの家に来ます。どうか……これからのご検討を祈ります。
ツクヨミより
俺「ヨミは俺達とは暮らせないのか……」
卑弥呼「でもこれは仕方ないでしょう……ヨミさんが選んだことなので……」
俺「そう……だよな。ヨミの言葉に口を出すことはない。」
でも、また……この前のようなことができたらまた……その時は……ちゃんとあの時の言葉を返すから!!
END
…………んー……何か今日は気持ちよく寝てるな~……ずっと寝ていたい……
???「スター……………マスター…………」
俺「やめろ卑弥呼………今日日曜だぞ…………もう少し寝かせてよ…………」
あいつはいつも日曜必ず起こしにくる。はた迷惑なやつだぜ………………
???「私です………ツクヨミです………」
俺「なぁ~んだ……ヨミかぁ~………………はぁ!?ヨミ!?」
自分の叫びで目が覚めた。自分で目が覚めるとか中々ねぇぞ……横に向くと確かにヨミが立っている。生きていた時と全く同じ姿で……
俺「ヨミ?本当にお前なのか…?あの時…イザナミに殺されて消えたはずじゃあ…………」
ツクヨミ「私にもよく分からないのです……気がついたらマスターの部屋にいて……」
理由はともあれ、ヨミが生き返ったのは嬉しい!
俺「でも良かった……ヨミが生き返って…改めて、お帰り!ヨミ!!」
ツクヨミ「ただいまです。マスター………!」
おろおろと泣きながら俺はヨミに抱きついた。ヨミは少し驚いたが、すぐに笑顔で受け止めた。
俺「それはそうとヨミ。お前が生き返ったならそのことを皆に伝えないと。」
訳を解説中……………
俺「そんじゃ、皆にも話したことだし、今日の予定はヨミが決めていいぞ。」
卑弥呼「どうしたんですか急に……いつもはマスターが決めているのに……」
俺「お前達に任せると何をしでかすか分からないしな…」
ツクヨミ「私が決めてよろしいのですか…?」
俺「そうだ。今日はお前に予定を決めてほしいんだ。」
ヨミは少し考えた後、ちょっと顔を赤くしながら答えた。
ツクヨミ「あの……出来るかどうか分かりませんが………マスターとデートしたいです…………」
デート!?いや別に悪いわけじゃないけど俺デートしたことないし!あっ………桜とそれっぽいのはしたことあるか………(本編第6話と第7話を参照)
卑弥呼「マスター……始めてですよね?女の子からデートの誘いがくるのは。」
俺「あ、ああ……確かに始めてだな。まぁヨミの要求だから断るわけにはいかないな。」
ツクヨミ「それじゃあ……デートできるのですか…?」
俺「いいよ。お前とのデート、付き合ってやる。」
それを聞くと嬉しそうに俺を見つめた。
俺「でも流石にそのままの格好で行くのは不味いから着替えてこい。桜が着ていた服が残っているはずだ。」
桜が着替えたりするのに使っていた空き部屋と服がある。そこを使えと指さした。
ナポレオン「マスター、いくらヨミちゃんと仲良くても覗いちゃいけないからね!」
俺「覗かねーよ!覗いたら俺は檻にドカンだ!」
ツクヨミ「着替えが終わりました。マスター…」
部屋から出てきたヨミを見て俺は息を飲んだ……桜の時も可愛かったが、ヨミも何気に服を着こなしている。
ツクヨミ「どうでしょうか……似合ってますか?」
俺「ああ、似合ってるよ!すごく可愛い!」
ツクヨミ「ありがとうございます……」
卑弥呼「またまた~やっぱり女の子の受け答えには弱いんですねマスター。」
桜とも別れたと言うのに相変わらずお前の性格は変わらないな……
俺「そんじゃ、行こうかヨミ。」
ツクヨミ「はい。マスター…」
俺「夕方までには帰ってくる。それまで家を頼んだぞ。」
卑弥呼「分かっています。それではお気をつけて。」
―東京の大通り―
日曜だけあってかなりの人がいた。日曜に東京行くのは間違ってたかな………
俺「ごめんヨミ…何か混んでるとこに来ちゃって…」
ツクヨミ「マスターとなら何処でも楽しいです……私の方こそ、急にデートしたいなんて言ってしまってごめんなさい……」
俺「何でヨミが謝るんだ?今日はお前は主役なんだぞ。今日1日を楽しまないとね。」
そう言って俺はヨミの肩に手を置いた。
ツクヨミ「じゃあ…手を……繋いでもらってもいいですか……」
俺「え…ああ……いいけど…」
ヨミ言うままに手を繋いだ時ふと思った………ヨミの手はまるで冬の手のように冷たかった。もう夏も終わって秋の季節だが、まだ気温は30度ぐらいある。それなのに…なぜ……
ツクヨミ「どうしたんですかマスター……?」
俺「あっ、いいや……何でもない。」
何だか恋人どうしみたいな感じになっちゃったな……
―帰宅―
俺「いや~…今日は歩き疲れたな~…」
ツクヨミ「マスターとのデート、楽しかったです。」
俺「どうってことないって。俺も楽しかったし。」
部屋に戻ると皆がいつもの調子で出迎えてくれた。
卑弥呼「お帰りなさいですマスター!どうでした?ヨミさんとのデート……」
俺「すごく楽しかったけど……お前らいない間に何してた?」
俺の部屋が勝手に改造されてるかと思えば、パーティをやるかのような模様などかあった。
卑弥呼「実はマスターがいない間にヨミさんの復活パーティの準備を皆さんとしていまして。」
俺「それはいいんだけどさぁ……俺の部屋を勝手に改造するのやめてくれるかな……まぁすぐに直せるからいっか。」
ツクヨミ「私のために……皆さんそこまで……」
ヨミは今にも感動しそうだった。
ナポレオン「遠慮はしなくていいよ。私達もマスターもヨミちゃんの復活が嬉かったんだから。」
俺「よーし、そうなったら今日は宴だーーー!!」
一同「おーー!!」
―その夜―
皆、パーティの準備や食い物で疲れたためかすぐに寝ついた。ヨミは復活した後でもまだ月を眺めることは変わっていなかった……俺は屋根に登ってまたあの時のようにヨミの横に座った。
俺「まだ月を眺めているのか?」
ツクヨミ「はい……私には夜を統治する役割があるので……これは仕事とも言っていいでしょうか……」
ヨミが復活した時に聞きたいことがあったんだった……
俺「あのさヨミ……気を悪くしたらごめん…まだ俺のことが好きなのか……?」
それを聞いてヨミは少し困惑したがすぐに答えた。
ツクヨミ「マスターのことは………まだ好きです…あの時……私が消えた後もずっとマスターを思い続けてきたのです。改めて言います…好きです……マスター…………」
この言葉を聞いたのはいつぶりだろうか。ヨミのことは嫌いではない。だが俺の中で何かが引き止める………
俺「ヨミ…俺はお前のことは嫌いじゃない……だけど、……何ていうか…俺とお前は違う境遇だから…中々決心がつかないんだ……」
ツクヨミ「私は育った境遇に関係なくマスターが好きなのです。一人の男として………」
そうなのは分かるんだが………
俺「やっぱり……もう少し考えさせてくれないか?それじゃあ、お休み……」
ツクヨミ「……………………………………」
本当に俺は決心がつかない……とりあえず今日は寝よう。
―翌日―
昨日はちょっとヨミにきついこと言ってしまった気がするな……
俺「これは………?」
起きて床を見ると、ひとつの置き手紙が置かれていた。
俺「ヨミの字だ。なになに………」
今日の夜、コロシアムで待っています。
ツクヨミより
急いで皆を呼び出し、手紙を読ませた。
卑弥呼「ヨミさんはまたマスターと手合わせしたいんじゃないんですか?」
俺「それもあるかもしれないけど……どうも昨日とかはそんな感じはしなかったから……」
ナポレオン「マスター、まさかヨミちゃんにきついこととか言ったの?」
俺「言ってないよ!でも何でヨミは俺をコロシアムに………?」
卑弥呼「今考えても仕方ないです。夜になるまで待ちましょう。」
―夜―
ヨミが待っているコロシアムに着いた。なぜだかコロシアムから異様なオーラを放っている。
卑弥呼「この気配……何かが違います………!」
俺「どういうことだ?」
卑弥呼「今のこの気配は普段のヨミさんとは違って見えます!全く別物です!」
卑弥呼の言っていることが俺には少し分かった。もしかしたらヨミの他に誰かいるのかもしれない。
―ステージ―
俺「ヨミ!約束通りに来たぞ。」
ヨミはステージに立っていたが、全身が黒い。それに、底知れない力を感じる………
俺「ヨミ……?大丈夫か……?」
卑弥呼「マスター!!離れてください!!」
俺「えっ………?」
チュイン!!!バターン!!!
壁に叩きつけられた…………?一体、今のは………?
卑弥呼「マスター!お怪我は……」
俺「大丈夫だ……でも一体どうしたんだよヨミ!いきなり俺に攻撃するなんて!」
ヨミはゆっくりと顔を上げた。顔を見ると目が真紅の色になっていてかなり不気味になっている。
ツクヨミ「ヨミ………?我はそんな者ではないぞ……零……我が名はツクヨミ零……!」
俺「零だって!?ヨミはヨミだろ?」
ツクヨミ零「我はヨミではないと言っている!!我はツクヨミ零だ!!」
こうなった以上、力付くでおさえるしかない。
俺「卑弥呼!ここは戦う他になさそうだ……勝ってヨミを正気にさせよう!」
武蔵『拙者達が出なくともよいのか?卑弥呼と1対1で……』
俺「相手は一人だけだ。こちらだけ3体は卑怯だ。行くぞ卑弥呼!」
卑弥呼「はい!大事な仲間のために……私、頑張ります!」
バトルスタートの音声が鳴り、戦闘が始まる。
俺「モンストバトル!ステージスタート!!」
ガコン!!
ヨミが何らかの動作と同時に大量のブロックが出現した。というか完全にブロックで動きにくい。
俺「ブロック……まるで迷路のようだ……」
卑弥呼「(しまった……!ブロックはマスターが苦手なギミックの1つ…………!)」
バシュ!カン!
俺「くそ……ブロックが邪魔でヨミのところまでたどり着かない!」
複雑なブロックの位置で、弾いても同じところをまわるだけ……
ツクヨミ「我が零の力、その身で味わえ!!」
バァン!!
卑弥呼「ぐっ………!!力が…以前よりも高くなっています……!」
短距離拡散弾か……初回は1ターン、次からは4ターンごとか。
ガコン!!
俺「よし!道が開いた!今のうちに攻撃をするぞ!」
ブロックとはいえど、1ターンごとに変わるからくりブロックだった。これならまだしもいける!
バシュ!カン!カン!
ツクヨミ「うっ……………マ………ス…ター………?」
ヨミの意識はまだ中にいる!何とかして助けられないのか!?
俺「ヨミ!!俺の声が聞こえるか!?」
ツクヨミ「マ……スター………助………け……て………………」
ヨミが…泣いている……心が痛いんだ……
ツクヨミ「何!?まだ我の中で本能が生きているだと!?」
俺「だろうな。ヨミの心はちょっとやそっとでは死なねぇよ。俺の仲間を傷つけた罪………思い知れ!!!」
ポォォォォン………
ストライクショットが溜まり、ここで一気にケリをつけにいった。
卑弥呼「これで……ヨミさんを……」
俺「ああ……待っててヨミ……今俺達がお前を助けてやるから。」
バシュ!!
俺「ストライクショット!!!!」
カン!カン!チュイン…………ズドォォォォォン!!!
ツクヨミ「零を越えた力……だと……………」
シュゥゥゥゥゥン………
ヨミの体から、零の力が抜け元に戻る。
俺「ヨミ!大丈夫か!?」
ツクヨミ「マスター……?卑弥呼さん……?また私を助けてくれたのですね………」
俺「当たり前だろ!ヨミは大切な仲間だ!助けるに決まってる!」
ヨミの顔から涙が出た。助けられたことに感動したのか…?
ツクヨミ「そこまでして……命まで投げだしてこんな弱い私を………マスターは…私の命の恩人です……」
俺は泣いているヨミを抱き締めた。慰めるつもりだったのだろうか。
俺「さぁ、家に帰ろう。これからも俺達と一緒に暮らそう。」
その夜………
皆が寝静まった頃にヨミはAの寝ているベッドの横に来た。
ツクヨミ「ごめんなさいマスター……やっぱり私はマスター達とは暮らせません………私が居ればかえって災いが起きる………そんなことはもうしたくないのです…でも、これだけは言わせてください…………愛しています……」
ちゅっ……
頬にキスをした後、ヨミは天に帰っていった…………
―翌日―
俺「ヨミが帰った!?」
あまりの衝撃に頭が割れそうになった。
卑弥呼「まぁ落ち着いてくださいマスター。まずこの手紙を読んでください。」
マスターと皆さんへ
やっぱり考えてみましたが、私はマスター達とは暮らせません……私が居ればかえって災いが起きるので……でも、これは永遠の別れではないです。時間があれば、またマスターの家に来ます。どうか……これからのご検討を祈ります。
ツクヨミより
俺「ヨミは俺達とは暮らせないのか……」
卑弥呼「でもこれは仕方ないでしょう……ヨミさんが選んだことなので……」
俺「そう……だよな。ヨミの言葉に口を出すことはない。」
でも、また……この前のようなことができたらまた……その時は……ちゃんとあの時の言葉を返すから!!
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