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眠り姫
- 繰り返される現実に、少しの覚悟を。 -

また、死んだ。
トラックが来た所で引き止めれば、居眠り運転だったのかトラックが大幅に逸れて撥ねられた。
一度思い切って何も行動に移さなかったら、親から可憐の死が伝えられた途端にまた巻き戻された。
目の前で可憐が死んでいく様を、俺はもう何度見せられたのだろうか。
俺にとって飽きてしまった卒業式は、可憐が死なないためにどうすれば良いかという考える時間と割り振られている。
どうやら、このループシステムは可憐が死ぬ度にリセットされてしまうようだ。
かと言って、可憐が無事でも生き残れるという確証なんて存在しない。
「……物は試しって、言うじゃないか」
それは、彼女を物として捉えてるんじゃないのか?
試し試しって。次は繰り返せないかもしれないのに?
「違う。そういうことを言いたい訳じゃあ……」
じゃあ、何が言いたい訳?
「…………」
ほら、そうやって。
いつだって君は脳筋じゃないか。先のことは何にも考えずに突っ走ってさ。
今だって。いつまで自問自答なんてしているんだ。解決策、考えることすら忘れたの?
「……解決策なんて、本当は無いんじゃねぇの?」
『可憐をこうすれば』じゃないんだよ。
「……‼︎そうか、そういうことか……」
何故今まで気づかなかったのだと、思わず苦笑する。
目を覚ましたら、またきっと。
次は、気持ちを伝えなければ。二度と後悔しないように。
今回の作戦が、もし、成功したら。
可憐にとっての『次』はあるかもしれない。
だが、俺にとっての『次』はないかもしれないのだ。

今回短い&なんか良く分からなくて申し訳ございません……
そろそろ物語の折り返し地点です。
<2016/10/16 17:01 錯乱咲良>消しゴム
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