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夏に雪が恋しくなるように



男の正体がわかったのは、それから一週間後のことだった。

通う大学の学部合同授業でその男の姿はあった。

電車で見かけた時と変わらず、髪はボサボサで身につけている衣服はヨレヨレだった。

「ねぇ、あいつ知ってる❔」

たまたま隣に座った同じ学部の女子にたずねる。

「あいつ❔・・・ああ、1年の情報処理の桜井ね。」

(へぇ、桜井って言うんだ)

「有名なの❔」

「有名っていうか、いつもあんなかっこしてるから目立つっていうか。なになに‼︎次はあいつ狙いなの❔」

そう言った隣の女子は悪戯っぽく微笑む。

「はは、狙いって」

「だって、黒木くんバイなんでしょ❔」

「まあ、ね」

(なんでもいいってわけじゃないけど。特にあんたみたいなミーハーな女は勘弁だな)

「でも桜井はやめといたほうがいーよ。あいつちょっとヤバいらしいし」

「ヤバいって❔」

「なんかヤバいやつらとつるんで、ヤバいバイトとかしてるんだって。」

(だからそのヤバいってなんなんだよ)

<2016/09/11 00:17 。>消しゴム
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