そんなことがあって以来、合同の授業で顔を合わせていくうちに、なんとなく会話らしい会話を交わすようになっていった。
「黒木さんて、芸術科じゃなかったんすね」
「は❔なんで❔」
「前に会った時、画材持ってたからてっきり」
「あぁ、あれね。あれはデザインの授業で使ったんだよ」
「うちの大学で男で美容専攻って珍しいっすね」
「まぁそうだろうな。昔から綺麗なもんに目がねぇんだよ。はは、男なのに気持ち悪いだろ❔」
「や、驚きはしましたけど、別に。ただ、そーゆー系の男ってもっと…」
「オネエっぽい❔」
「……はい。そう思ってました。だから意外でした」
「綺麗なもんが好きでも、自分がそうなりたいわけじゃねぇからなー。むしろ綺麗にしたい❔みたいな」
「そっすか。…俺にはよくわかりませんけど」
(だろうな。だって俺は…)
「普通じゃねぇしな…」
「え❔」
(おっと、やべぇ…)
「何でもねぇよ」
