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こひこひて逢へる時だに 【※腐向け※】


「いやいやいやっ!! 聞いてませんからね、仮沢さん?!」
「? 言ってませんよ?」

先程までのわくわく感はどこへやら、僕は動揺に染まっていた。

それは無論、連れてこられた場所が町中のマンション、仮沢さんの自宅だったからだ。
いや、それは今の僕にはいくらなんでもハードルが高すぎる。
正直既に心臓が煩い。

「良いじゃないですか。お酒飲みます? まぁ高いお酒はないですけど。」

挙げ句飲酒。

「なんなら泊まってもいいですよ。浦安さん信用出来ます!」

この人初対面に等しい人にこんなに心許して大丈夫なんだろうか。
内心不安になりながら口ごもる。

無理だ。男と密室に二人? 冗談じゃない。はめをはずしたらどうするんだ!!

「さ、ご飯ですよー。浦安さん。」

彼はそそくさと車を降りてしまう。

「まだ、...良いって言ってないのに...」

僕が人に流されてしまうところは、誰が相手でも変わらないらしい。

<2016/09/21 17:10 弥生目 ヒカリ>消しゴム
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