喫茶 Cherry Blossom。
桜が描かれた机には、ミニパフェとアイスコーヒーが置かれている。
私の向かい側に座る志穂の前にミニパフェ、私の前に、
アイスコーヒー。
最近ブラックでも飲めるようになって、大人になってるんだと安心した。
そんな私と、いつでも元気な志穂。
特に話す事もないのか、沈黙が流れている。
瞬や奏と居る時に流れる沈黙よりも気になるのは、何故だろう。
「あっ、そうだ」
志穂の、何かを思い出したような声で沈黙は破られた。
「観た?『もしも明日が最後なら』」
「あぁ、観てないよ?」
最近公開された、全米が泣いた的な感動ラブストーリー。
私が食いついたのは、内容よりキャストの方だったけど。
「それがどうかした?」
カランカラン、と音を立ててストローでコーヒーを混ぜる。
「あれさ、知ってる?橘ミナが病気になっちゃうの」
橘ミナとは、20代の超人気女優。
私も好きな女優さん。
「うん。ざっくりした流れは知ってるよ」
「それでさあ、大きな決断に出るのよ。片脚を失って残りの時間を伸ばすか……っていうね」
……彼女がパフェに夢中だからだろうか。
感動的な場面なのに、それがあまり伝わってこない。
「え、どっち選んだの?」
「ネタバレしちゃうよ〜?」
「別に良いよ。どうせテレビでやったら観るし」
映画館に行くお金など、私にはありませぬ。
映画に行くくらいなら、瞬と居たいしね。
「で、どっち選んだのよ」
「生きる方だよ。で、その後回復に向かって〜。超!
ハッピーエンド」
「へぇ~」
何か、ちょっと観たくなってきた。
早くテレビでやらないかな。
「愛ならどうする?ウチは絶対生きるな」
「うーん。まぁ、私が橘ミナの立場だったら、分かんないけど。大切な人がそういう大きな決断を下すなら…」
その人の考えを、尊重したいかな。
「あ~。でも本当、ウチらも幸せだよね」
「うん。そうだね」
幸せ
こうして話が出来るのも、幸せなんだもんね。
「何か、しっとりしちゃったね」
「そうだね。あ、彼氏さんとは上手くいってるの?」
私の、この言葉を待っていたかのように続々出てくる、
志穂による彼氏さんの愚痴。
あぁ、止まらない止まらない。
桜が描かれた机には、ミニパフェとアイスコーヒーが置かれている。
私の向かい側に座る志穂の前にミニパフェ、私の前に、
アイスコーヒー。
最近ブラックでも飲めるようになって、大人になってるんだと安心した。
そんな私と、いつでも元気な志穂。
特に話す事もないのか、沈黙が流れている。
瞬や奏と居る時に流れる沈黙よりも気になるのは、何故だろう。
「あっ、そうだ」
志穂の、何かを思い出したような声で沈黙は破られた。
「観た?『もしも明日が最後なら』」
「あぁ、観てないよ?」
最近公開された、全米が泣いた的な感動ラブストーリー。
私が食いついたのは、内容よりキャストの方だったけど。
「それがどうかした?」
カランカラン、と音を立ててストローでコーヒーを混ぜる。
「あれさ、知ってる?橘ミナが病気になっちゃうの」
橘ミナとは、20代の超人気女優。
私も好きな女優さん。
「うん。ざっくりした流れは知ってるよ」
「それでさあ、大きな決断に出るのよ。片脚を失って残りの時間を伸ばすか……っていうね」
……彼女がパフェに夢中だからだろうか。
感動的な場面なのに、それがあまり伝わってこない。
「え、どっち選んだの?」
「ネタバレしちゃうよ〜?」
「別に良いよ。どうせテレビでやったら観るし」
映画館に行くお金など、私にはありませぬ。
映画に行くくらいなら、瞬と居たいしね。
「で、どっち選んだのよ」
「生きる方だよ。で、その後回復に向かって〜。超!
ハッピーエンド」
「へぇ~」
何か、ちょっと観たくなってきた。
早くテレビでやらないかな。
「愛ならどうする?ウチは絶対生きるな」
「うーん。まぁ、私が橘ミナの立場だったら、分かんないけど。大切な人がそういう大きな決断を下すなら…」
その人の考えを、尊重したいかな。
「あ~。でも本当、ウチらも幸せだよね」
「うん。そうだね」
幸せ
こうして話が出来るのも、幸せなんだもんね。
「何か、しっとりしちゃったね」
「そうだね。あ、彼氏さんとは上手くいってるの?」
私の、この言葉を待っていたかのように続々出てくる、
志穂による彼氏さんの愚痴。
あぁ、止まらない止まらない。
