日も本格的に落ちてきた頃。
奏と2人、影も映さなくなった地面の上を歩いている。
気まずい沈黙が流れる中、「あの……」と奏がそれを破る。
ちらりと彼の横顔を見れば、部屋での瞬のように、悲し気な視線を下へ向けていた。
「なぁに?」
顔を覗き込むようにすれば、奏は俯いてしまった。
静かに歩みを止める彼に合わせるように、隣を歩いていた私も止まった。
暫く俯く奏を見ていれば、彼は、何で……、と呟いた。
「おかしいよ…」
奏は続けるようにそう呟くと、怒りと悲しみの混じった
気持ちを抑えるように、ぎゅっと服の裾を握った。
「瞬くんだって…本当にあれが正しいと思ってる訳じゃない。愛ちゃんだって……瞬くんが下した決断…あんなの望んでないでしょ?」
今にも消えてしまいそうな、小さな声で話す奏。
…そうだよ。
そりゃ、私だって……ずっとずっと、瞬と一緒に居たいよ。
だけど……
「瞬が辛い思いして生きる方が…辛いから」
私が言うと、彼の中で怒りが大きくなったのか、奏はゆっくりと目を閉じた。
自分自身を、落ち着けるように。
そして、彼は言った。
「その『決断』が、僕達のためだったとしても…?」と。
奏と2人、影も映さなくなった地面の上を歩いている。
気まずい沈黙が流れる中、「あの……」と奏がそれを破る。
ちらりと彼の横顔を見れば、部屋での瞬のように、悲し気な視線を下へ向けていた。
「なぁに?」
顔を覗き込むようにすれば、奏は俯いてしまった。
静かに歩みを止める彼に合わせるように、隣を歩いていた私も止まった。
暫く俯く奏を見ていれば、彼は、何で……、と呟いた。
「おかしいよ…」
奏は続けるようにそう呟くと、怒りと悲しみの混じった
気持ちを抑えるように、ぎゅっと服の裾を握った。
「瞬くんだって…本当にあれが正しいと思ってる訳じゃない。愛ちゃんだって……瞬くんが下した決断…あんなの望んでないでしょ?」
今にも消えてしまいそうな、小さな声で話す奏。
…そうだよ。
そりゃ、私だって……ずっとずっと、瞬と一緒に居たいよ。
だけど……
「瞬が辛い思いして生きる方が…辛いから」
私が言うと、彼の中で怒りが大きくなったのか、奏はゆっくりと目を閉じた。
自分自身を、落ち着けるように。
そして、彼は言った。
「その『決断』が、僕達のためだったとしても…?」と。
