間違ってない、大丈夫。
そう言い聞かせ、10分程の時間が経った。
玄関の方でガチャガチャと音がし、愛を連れた奏が帰って来た。
「……ごめんな、いきなり」
「全然? どうせ暇だしさっ」
むしろ嬉しいよ、と笑ってくれた愛に、そうか、と返す。
「あぁ、愛に渡したいものがあるんだ」
渡したいもの?と首を傾げる愛の手に、ネックレスチェーンに通した指輪を握らせた。
チェーンごと。
その手を開いた愛は、何で?と問うように俺を見つめる。
「それは、愛が持っててくれ」
「私が?」
「うん。そうしたら……愛は俺を忘れずにいてくれるだろ?」
俺が聞くと、愛は一瞬悲しそうな顔をしたが、すぐに笑ってくれた。
「バカじゃないの? こんなものなくたって、私は瞬を
忘れたりしないよ」
絶対に
最後に続けられたその言葉に、情けなくも泣きそうになった。
愛の前でなんて泣きたくなくて、下を向いた。
視界が滲み、涙が溜まっていくのを感じていると、愛の少し暗くなった、小さな声に名前を呼ばれた。
ゆっくりと顔を上げれば、愛の悲しそうな顔が滲む視界に入り、また間違えてるんじゃないかと不安になった。
そう言い聞かせ、10分程の時間が経った。
玄関の方でガチャガチャと音がし、愛を連れた奏が帰って来た。
「……ごめんな、いきなり」
「全然? どうせ暇だしさっ」
むしろ嬉しいよ、と笑ってくれた愛に、そうか、と返す。
「あぁ、愛に渡したいものがあるんだ」
渡したいもの?と首を傾げる愛の手に、ネックレスチェーンに通した指輪を握らせた。
チェーンごと。
その手を開いた愛は、何で?と問うように俺を見つめる。
「それは、愛が持っててくれ」
「私が?」
「うん。そうしたら……愛は俺を忘れずにいてくれるだろ?」
俺が聞くと、愛は一瞬悲しそうな顔をしたが、すぐに笑ってくれた。
「バカじゃないの? こんなものなくたって、私は瞬を
忘れたりしないよ」
絶対に
最後に続けられたその言葉に、情けなくも泣きそうになった。
愛の前でなんて泣きたくなくて、下を向いた。
視界が滲み、涙が溜まっていくのを感じていると、愛の少し暗くなった、小さな声に名前を呼ばれた。
ゆっくりと顔を上げれば、愛の悲しそうな顔が滲む視界に入り、また間違えてるんじゃないかと不安になった。
