「あぁ〜! 覚えてる覚えてる。あれが始まりかぁ」
「懐かしいな」
7年後、こんなふうに居るとは全く思ってなかったけど。
「約7年。特にこれと言った事はなかったね」
「まぁ、今 これだけの事が起こってりゃ十分だろ」
まさか病気になるとは。
「ハハッ。何か、さらに一緒に居る時間増えたもんね」
「だな……」
「どうした?」
心配そうに覗き込んでくる奏に、少し笑って首を振る。
「でも、奏が居なかったら俺、どうしてたんだろうな」
もちろん愛もだけど、この友が居なければ俺は……
きっと生きる覚悟なんて、未だに出来ていないだろう。
日々増えていく、出来ない事への苛立ちや恐怖を、家族に
ぶつけていたかも知れない。
八つ当たり、ってやつ。
「それはこっちのセリフだよ」
ぼんやりとどこかを見つめていた視線を奏へ移せば、見ていて安心するような、懐かしさを感じさせるような笑みを
浮かべていた。
「僕だって瞬くんが居なかったら、ロクな人間になってないよ」
今も怪しいけどね、と笑う奏に、つられて笑った。
やっぱり、愛と奏は似ている。
2人の笑顔を見てると、自然と笑ってる。
2人の笑顔を見ると、何故か安心する。
「……何、そんな悲しそうな顔して」
「あぁいや。何でもねぇよ」
俺が死んだら、愛をよろしくな
……そんなの、今言うような事じゃないよな。
「何もないなら良いんだけど。何かあったら言ってよ?
何でも持って来るから」
「果物……?」
「ウチそんくらいしか ないんでね。……帰るけど、大丈夫?」
携帯をポケットに入れたことを確認し、そう聞いてくる奏。
「あぁ。ありがとな」
「ぜーんぜん。お母さん、そろそろ帰って来るよね?」
「たぶんな。ってか、気にすんなって。大丈夫だから」
「何かあったら連絡して? 携帯でも、店でも」
店はないと思うけど……
「分かった。気を付けて帰れよ?」
「は〜い」
特にこちらを見ることもなく手を振り、ふら〜っと帰っていく奏。
そんなに心配しなくても平気なのに、なんて思いながらその背中を見送る。
「まぁ……」
もう1人で出来る事なんてないけど。
食事も着替えも。
生活のほとんどが、もう1人じゃ。
……ダメだダメだ。
周りの手を借りながらも、最後までちゃんと生きるって
決めたんだから。
前を向いて、ちゃんと。
「懐かしいな」
7年後、こんなふうに居るとは全く思ってなかったけど。
「約7年。特にこれと言った事はなかったね」
「まぁ、今 これだけの事が起こってりゃ十分だろ」
まさか病気になるとは。
「ハハッ。何か、さらに一緒に居る時間増えたもんね」
「だな……」
「どうした?」
心配そうに覗き込んでくる奏に、少し笑って首を振る。
「でも、奏が居なかったら俺、どうしてたんだろうな」
もちろん愛もだけど、この友が居なければ俺は……
きっと生きる覚悟なんて、未だに出来ていないだろう。
日々増えていく、出来ない事への苛立ちや恐怖を、家族に
ぶつけていたかも知れない。
八つ当たり、ってやつ。
「それはこっちのセリフだよ」
ぼんやりとどこかを見つめていた視線を奏へ移せば、見ていて安心するような、懐かしさを感じさせるような笑みを
浮かべていた。
「僕だって瞬くんが居なかったら、ロクな人間になってないよ」
今も怪しいけどね、と笑う奏に、つられて笑った。
やっぱり、愛と奏は似ている。
2人の笑顔を見てると、自然と笑ってる。
2人の笑顔を見ると、何故か安心する。
「……何、そんな悲しそうな顔して」
「あぁいや。何でもねぇよ」
俺が死んだら、愛をよろしくな
……そんなの、今言うような事じゃないよな。
「何もないなら良いんだけど。何かあったら言ってよ?
何でも持って来るから」
「果物……?」
「ウチそんくらいしか ないんでね。……帰るけど、大丈夫?」
携帯をポケットに入れたことを確認し、そう聞いてくる奏。
「あぁ。ありがとな」
「ぜーんぜん。お母さん、そろそろ帰って来るよね?」
「たぶんな。ってか、気にすんなって。大丈夫だから」
「何かあったら連絡して? 携帯でも、店でも」
店はないと思うけど……
「分かった。気を付けて帰れよ?」
「は〜い」
特にこちらを見ることもなく手を振り、ふら〜っと帰っていく奏。
そんなに心配しなくても平気なのに、なんて思いながらその背中を見送る。
「まぁ……」
もう1人で出来る事なんてないけど。
食事も着替えも。
生活のほとんどが、もう1人じゃ。
……ダメだダメだ。
周りの手を借りながらも、最後までちゃんと生きるって
決めたんだから。
前を向いて、ちゃんと。
