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想い舞う頃
- 理想と目標 -

昨日はあれからすぐ眠りについていたらしく、寝ている間に隣に来た親父の目覚ましで目を覚ました。

暫くして親父がそれを止め、起きてるか? と聞く。

それに、あぁ、と一言で答え、俺の1日は始まる。

親父に手伝ってもらいながら車椅子へ移動し、それでリビングへ。

そこで母親と少し話し、その間に親父が着替えや歯磨きを
済ませ、リビングへ戻って来る。

食後必ず眠くなるという親父が朝にやるのは、それだけ。

朝食を食べずに会社へ向かう親父を、母親と2人で見送る。

「行ってらっしゃい。気を付けてね」

あぁ、と返す親父に、俺は何も言わない。


行ってらっしゃい、と言うのは、自分が1日家に居るのが
当たり前のようで、それを認めたようで。

頑張れ、と言うのは、頑張らなきゃいけないのは俺の方だし。

……といろいろ考えている間に、親父はドアの向こうへ。


という事が何度かあり、今は何も言わないのが当たり前に。

目を合わせたりはするけど、特に言葉は交わさない。

けどそんな親父に対して、最近新たな思いが芽生えた。

理想、ってやつかな。

家族の事なんて考えてない、仕事だけの親父だと思ってたけど。

意外と俺や母親の事も考えてて、俺が病気になってからは
すぐに部屋を移してくれた。

ベッドを電動のものに変えると言い出したのも親父だった。

仕事も出来て、家族の事もそこそこ考えてて。

自分に出来ない事全てをこなす親父に、理想を抱き始めていた。

まさか親父にそんな思いを抱くなんて夢にも思わなかったから、自分でも少し驚いてるけど。


「……大丈夫?」

「えっ、あぁ。ごめん」

「寒いわねぇ。戻ろっか」

「だな」

風邪でもひいたら大変よ〜、と腕をさすりながらリビングへ戻る母親。

俺もその後に続き、リビングへ戻った。




自「あの、もう12月なんだけど。出来んの? 完結」
秋「もう、……10ページもあれば。たぶん」
自「ラストは大丈夫?」
秋「うん。なんてったってこの話、そのラストから思いついたからね」
自「あー。どうりで話がメチャメチャな訳だ」
秋(聞こえない聞こえない……)
<2016/12/09 16:33 秋の空>消しゴム
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