「瞬?」
「愛っ」
瞬だ。
視線の先で私を呼ぶ彼は、瞬で間違いない。
そう確信した途端、足が、体が勝手に動き出した。
桜の木から離れ、瞬に向かって走り出す。
「瞬っ!」
思い切り瞬に飛びつけば、しっかりと私を受け止めてくれた。
ぐるりと1周回ると、私を降ろして抱きしめる瞬。
強く、優しく。
「良かった…… 来てくれて、聞こえて良かった……」
今にも消えてしまいそうな、涙を堪えたような瞬の声。
今、瞬と居るんだ。
瞬に、抱きしめられてるんだ。
ありえない
そんな思いや考えは、不思議と全くなかった。
「瞬」
今はただ、瞬に会えた事が嬉しくて。
強く強く、瞬に抱きついた。
桜の舞う中、暖かな風に包まれて。
「愛」
「ん?」
「今まで本当にありがとう。愛が居て、愛に逢えて本当に良かった。…………大好きだよ」
「瞬……」
そんな事、今まで一度も言ってくれなかったじゃん。
本当、瞬のばか。
嬉しくて泣きそうになるじゃん。
「来年も……会えるよね」
「……うん」
「絶対だよ……?」
「あぁ。また、来年な」
うん、とは言えなかった。
そう言ってしまえば、また瞬が居なくなってしまいそうで。
あの夢みたいに、呼んでも呼んでも行ってしまいそうで。
その時、ある事を思い出した。
「あっ!」
忘れるところだった。
「私、瞬の指輪……」
慌てて瞬の顔を見上げれば、瞬は笑っていた。
「知ってるよ。失くしたんだろ? 気にすんな。どうせ
すぐ見つかっから」
「ありがとう。絶対見つけるからね」
「あぁ」
じゃあな
瞬は優しく囁くと、もう一度私を抱きしめた。
瞬、信じてるよ。
また来年も、会えるって。
だから、来年のその時まで。
「バイバイ」
「またな」
瞬がそう言うと、丘の上に吹く優しかった風が少し強まり、より多くの桜が舞った。
真っ青な春の空に向かって、舞い上がった。
私達の、ひとつの想いと一緒に。
「愛っ」
瞬だ。
視線の先で私を呼ぶ彼は、瞬で間違いない。
そう確信した途端、足が、体が勝手に動き出した。
桜の木から離れ、瞬に向かって走り出す。
「瞬っ!」
思い切り瞬に飛びつけば、しっかりと私を受け止めてくれた。
ぐるりと1周回ると、私を降ろして抱きしめる瞬。
強く、優しく。
「良かった…… 来てくれて、聞こえて良かった……」
今にも消えてしまいそうな、涙を堪えたような瞬の声。
今、瞬と居るんだ。
瞬に、抱きしめられてるんだ。
ありえない
そんな思いや考えは、不思議と全くなかった。
「瞬」
今はただ、瞬に会えた事が嬉しくて。
強く強く、瞬に抱きついた。
桜の舞う中、暖かな風に包まれて。
「愛」
「ん?」
「今まで本当にありがとう。愛が居て、愛に逢えて本当に良かった。…………大好きだよ」
「瞬……」
そんな事、今まで一度も言ってくれなかったじゃん。
本当、瞬のばか。
嬉しくて泣きそうになるじゃん。
「来年も……会えるよね」
「……うん」
「絶対だよ……?」
「あぁ。また、来年な」
うん、とは言えなかった。
そう言ってしまえば、また瞬が居なくなってしまいそうで。
あの夢みたいに、呼んでも呼んでも行ってしまいそうで。
その時、ある事を思い出した。
「あっ!」
忘れるところだった。
「私、瞬の指輪……」
慌てて瞬の顔を見上げれば、瞬は笑っていた。
「知ってるよ。失くしたんだろ? 気にすんな。どうせ
すぐ見つかっから」
「ありがとう。絶対見つけるからね」
「あぁ」
じゃあな
瞬は優しく囁くと、もう一度私を抱きしめた。
瞬、信じてるよ。
また来年も、会えるって。
だから、来年のその時まで。
「バイバイ」
「またな」
瞬がそう言うと、丘の上に吹く優しかった風が少し強まり、より多くの桜が舞った。
真っ青な春の空に向かって、舞い上がった。
私達の、ひとつの想いと一緒に。
