瞬に会えた日から、ちょうど1週間。
奏と一緒に丘の上に来た。
下で輝く街の明かりに照らされ、微かに見えるここの桜は
とても綺麗だった。
私と瞬の、好きな花。
「そうだ」
「ん?」
小さな声が聞こえ 奏の居る方を見れば、彼は小洒落たハンドポーチから何かを取り出していた。
「あっ、……はい」
そして、それを私へ。
「瞬くんが。愛に渡してくれ、って」
「瞬が?」
頷く奏からそれを受け取る。
桜の花と、その花びらが描かれた白い封筒。
淡いピンクと周りの白がすごく合ってる。
瞬が選んだのかな。
すごい可愛い。
封筒を開け、中の便箋を取り出す。
愛、今まで……
「あっ、……これ、」
『愛
いままでほんとうにありがとう
あいがいて、あいにあえて
ほんとうによかった
大好きだよ
いまそこから、星はみえますか?』
「瞬……」
少し前にも聞いたような、瞬の真っ直ぐすぎるほどの想い。
それを綴る文字は弱々しくガタガタで、大きさもバラバラで。
力が入らなかった事はすぐに分かる。
その文字をたどるのは私の目だけど、頭で聞こえるのは瞬の声。
気づけば、頬には涙が伝っていた。
『いまそこから、星はみえますか?』
空を見上げようと、便箋を封筒に戻した時。
もう1枚、何かが入っている事に気づいた。
「写真だ……」
淡い水色の空に、三日月と星が並んで光っている所を収めた写真。
左手でその写真を空に向け、それを追うように空を見上げる。
写真を左側へずらせば、全く同じように、月と星が夜空に現れた。
「瞬、見えるよ」
すごく綺麗な、すごい光ってる星。
一番星。
写真と封筒を持った左手を下ろすと、今度は右手を空へ伸ばした。
瞬とお揃いの指輪が飾ってくれてる、右手を。
あの日、瞬に会えたのが本当かは分からない。
けど
「私はここで、ずっと待ってるよ」
大好きな、大好きな
「瞬が来てくれる、その時まで」
瞬に届けと伸ばした右手をおろし、涙を拭ってもう一度空を見上げる。
そして、ばーか、と笑って見せた。
……瞬、ちゃんと来てね。
私はここで、待ってるから。
このふたつの、お揃いの指輪と一緒にね。
END…
奏と一緒に丘の上に来た。
下で輝く街の明かりに照らされ、微かに見えるここの桜は
とても綺麗だった。
私と瞬の、好きな花。
「そうだ」
「ん?」
小さな声が聞こえ 奏の居る方を見れば、彼は小洒落たハンドポーチから何かを取り出していた。
「あっ、……はい」
そして、それを私へ。
「瞬くんが。愛に渡してくれ、って」
「瞬が?」
頷く奏からそれを受け取る。
桜の花と、その花びらが描かれた白い封筒。
淡いピンクと周りの白がすごく合ってる。
瞬が選んだのかな。
すごい可愛い。
封筒を開け、中の便箋を取り出す。
愛、今まで……
「あっ、……これ、」
『愛
いままでほんとうにありがとう
あいがいて、あいにあえて
ほんとうによかった
大好きだよ
いまそこから、星はみえますか?』
「瞬……」
少し前にも聞いたような、瞬の真っ直ぐすぎるほどの想い。
それを綴る文字は弱々しくガタガタで、大きさもバラバラで。
力が入らなかった事はすぐに分かる。
その文字をたどるのは私の目だけど、頭で聞こえるのは瞬の声。
気づけば、頬には涙が伝っていた。
『いまそこから、星はみえますか?』
空を見上げようと、便箋を封筒に戻した時。
もう1枚、何かが入っている事に気づいた。
「写真だ……」
淡い水色の空に、三日月と星が並んで光っている所を収めた写真。
左手でその写真を空に向け、それを追うように空を見上げる。
写真を左側へずらせば、全く同じように、月と星が夜空に現れた。
「瞬、見えるよ」
すごく綺麗な、すごい光ってる星。
一番星。
写真と封筒を持った左手を下ろすと、今度は右手を空へ伸ばした。
瞬とお揃いの指輪が飾ってくれてる、右手を。
あの日、瞬に会えたのが本当かは分からない。
けど
「私はここで、ずっと待ってるよ」
大好きな、大好きな
「瞬が来てくれる、その時まで」
瞬に届けと伸ばした右手をおろし、涙を拭ってもう一度空を見上げる。
そして、ばーか、と笑って見せた。
……瞬、ちゃんと来てね。
私はここで、待ってるから。
このふたつの、お揃いの指輪と一緒にね。
END…
