特に何もしてないのに、太陽はもう、沈もうとしている。
夕陽に照らされた海で、私達はやっと動き出す。
「そうだっ」
暗くなったらやる?と奏がバッグから出したのは、花火。
「すごーい」
「あそこからは何でも出てくっから」
「盛り上がりそうで良かったよ」
盛り下がる訳ないじゃん。
「もう少しだね」
そう言う奏の視線の先には、だいぶ低い位置で輝く太陽。
改めて見ると、太陽って大きいんだね。
この世界を照らしてるくらいだもん、そうか。
「太陽って、でっかいんだな」
今思った事を代弁してくれたかのような瞬の言葉に、つい笑ってしまった。
「何さ」
「だあって。全く同じ事思ってたんだもん」
「愛と同じ事考えるほどになっちまったか」
「何よそれ!」
「…俺も、バカになったなあ、と」
そう言う瞬の顔は、少し恥ずかしそうだった。
こういう顔見ると、イジメたくなっちゃう。
「バーカ」
私達のくだらない話を聞いて、奏は笑ってくれた。
それに、私達もつられるように笑う。
「はーい、太陽も沈みきったところで。始めますか」
「奏、火は?」
私が言うと、奏は自慢気に笑って、ポケットからライターを取り出した。
「それくらいならポケットから出てくる、って事、か…」
もう、笑うしかないね。
「…まさかとは思うけど、ろうそく的なのは……」
「ご心配なくっ。ちゃーんとありますから」
ここまで準備しておいて嫌って言われたらどうする気だったんだろう、なんて思ってしまった。
「海で花火とか、凄いね」
「まぁ、この辺は異常な程に禁止事項ねぇかんな」
「夢だった」
「夢?」
聞いた事もないくらいに、優しい瞬の声に頷いた。
「こうして、仲の良い人と花火やったり、海来たりって」
仲良い人って言うより、好きな人と、なんだけどね。
「また来ようぜ」
「うんっ!」
「点いた!」
ろうそくに火が点いて喜ぶ奏があまりにも可愛くて、私も瞬も笑ってしまった。
ゆっくり奏に近付き、花火を受け取って、ろうそくから火をもらう。
カラフルな火花が勢い良く飛び出す。
「すげー!」
「いやいや、手持ち花火初体験かよ」
「違うけどさあ」
「はいはい」
2人の花火も、火花を散らした。
「綺麗だねー」
喜ぶ私を見て、瞬も笑った。
奏の顔にも、可愛い笑みが浮かんでいた。
暫くして派手な花火は終わり、最後に線香花火で落ち着いた。
「あっ…」
小さな声と同時に、手元の線香花火から小さな火の玉が落ちた。
「少し寂しいよね。…あっ」
奏のも終わり、最後まで小さな火花を散らす瞬の線香花火を眺めた。
けどそれも、火花を散らす激しさを落ち着かせ、残った
小さな火の玉を落とした。
「終わったな」
「何時?」
「んー、8時」
「もーそんな時間かぁ。帰る?」
「明日は残りの読書感想文終わらせんぞ」
あー、読書感想文あったんだ。
「宿題なんて嫌だよー」
「だから、最終日 地獄見んぞ」
「もーっ!」
最後に大声を発し、私達はそれぞれの家へと向かった。
ちゃんと、ゴミは持って。
本当、奏のバッグからは何でも出てくるんだから。
夕陽に照らされた海で、私達はやっと動き出す。
「そうだっ」
暗くなったらやる?と奏がバッグから出したのは、花火。
「すごーい」
「あそこからは何でも出てくっから」
「盛り上がりそうで良かったよ」
盛り下がる訳ないじゃん。
「もう少しだね」
そう言う奏の視線の先には、だいぶ低い位置で輝く太陽。
改めて見ると、太陽って大きいんだね。
この世界を照らしてるくらいだもん、そうか。
「太陽って、でっかいんだな」
今思った事を代弁してくれたかのような瞬の言葉に、つい笑ってしまった。
「何さ」
「だあって。全く同じ事思ってたんだもん」
「愛と同じ事考えるほどになっちまったか」
「何よそれ!」
「…俺も、バカになったなあ、と」
そう言う瞬の顔は、少し恥ずかしそうだった。
こういう顔見ると、イジメたくなっちゃう。
「バーカ」
私達のくだらない話を聞いて、奏は笑ってくれた。
それに、私達もつられるように笑う。
「はーい、太陽も沈みきったところで。始めますか」
「奏、火は?」
私が言うと、奏は自慢気に笑って、ポケットからライターを取り出した。
「それくらいならポケットから出てくる、って事、か…」
もう、笑うしかないね。
「…まさかとは思うけど、ろうそく的なのは……」
「ご心配なくっ。ちゃーんとありますから」
ここまで準備しておいて嫌って言われたらどうする気だったんだろう、なんて思ってしまった。
「海で花火とか、凄いね」
「まぁ、この辺は異常な程に禁止事項ねぇかんな」
「夢だった」
「夢?」
聞いた事もないくらいに、優しい瞬の声に頷いた。
「こうして、仲の良い人と花火やったり、海来たりって」
仲良い人って言うより、好きな人と、なんだけどね。
「また来ようぜ」
「うんっ!」
「点いた!」
ろうそくに火が点いて喜ぶ奏があまりにも可愛くて、私も瞬も笑ってしまった。
ゆっくり奏に近付き、花火を受け取って、ろうそくから火をもらう。
カラフルな火花が勢い良く飛び出す。
「すげー!」
「いやいや、手持ち花火初体験かよ」
「違うけどさあ」
「はいはい」
2人の花火も、火花を散らした。
「綺麗だねー」
喜ぶ私を見て、瞬も笑った。
奏の顔にも、可愛い笑みが浮かんでいた。
暫くして派手な花火は終わり、最後に線香花火で落ち着いた。
「あっ…」
小さな声と同時に、手元の線香花火から小さな火の玉が落ちた。
「少し寂しいよね。…あっ」
奏のも終わり、最後まで小さな火花を散らす瞬の線香花火を眺めた。
けどそれも、火花を散らす激しさを落ち着かせ、残った
小さな火の玉を落とした。
「終わったな」
「何時?」
「んー、8時」
「もーそんな時間かぁ。帰る?」
「明日は残りの読書感想文終わらせんぞ」
あー、読書感想文あったんだ。
「宿題なんて嫌だよー」
「だから、最終日 地獄見んぞ」
「もーっ!」
最後に大声を発し、私達はそれぞれの家へと向かった。
ちゃんと、ゴミは持って。
本当、奏のバッグからは何でも出てくるんだから。
