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想い舞う頃
- 高校1年 【秋】 -

夏休みが終わると、すぐにやってくる秋。

そんな秋になり、色々しやすい気候になってきた。

まあ勉強は、時期なんて関係無くダメだけど。

だから今日も、瞬の家にお邪魔している。

金曜日の先生方が、土日休みなんだから宿題多めだぞー、とでも言うように、大量の宿題を配っていくから。

「しゅーん!」

「今度はどこ」

これこれ!とシャーペンで問題の部分をさせば、瞬は軽く笑った。

こんなのも分かんねぇの、みたいな事思われてるのかな。

分かんないよ。

こんな難しい問題。

「こっち分かってんじゃん」

「えっ!?ってかそれ合ってるの?」

瞬の優しいも声に驚いたけど、その声が言った言葉に、もっと驚いた。

「ちょい、勘?」

我が人生、勘が全て!なんて、心で語りながら頷く。

「まあ良いや。ここは……」

そこから始まる、瞬による説明。

内容より、教えてくれる時に瞬が見せる優しい表情に、見惚れてしまう。

説明も凄い分かりやすいんだけど、やっぱり。

「すると、これしか残んないじゃん?……愛?」

「あぁ、ごめん」

そんなに優しい顔しないでよ。

内容、全然入ってこなかったんだけど。
 
「分かった?」

「うん。大丈夫…」

いや、ほとんど分かってないけど…

「良かった」

本当、急に話し方優しくなったよね。

女の子もそうだけど、男の子も難しいんだね。

「瞬」

「ん?」

瞬の優しい声と表情に、私の表情も緩む。

遂に浮かんで笑顔で、首を振る。

「やっぱり瞬、笑ってた方が良いよ?」と。

それに、どこか恥ずかしそうに笑う瞬が最高に可愛かった。

瞬の笑顔に癒され、宿題に視線を落とした時。

「愛も笑ってた方が良いし、髪も、縛ってた方が……」

瞬が、呟くというか、どこか恥ずかしそうに、そう言った。

「…縛ってた、方が?」

どうしても、瞬の声で聞きたくなってしまった。

けど、予想外の言葉が続けられた。

「可愛いよ」と。

「えっ、そ、そんな事言うなんて、瞬、らしくないよ…?」

驚きが大き過ぎて、言葉が必要以上に途切れる。

「俺らしくなくてもそう思ったのは確かだし、愛が言わせたんじゃん」

確かにそうなんだけど。

『マシ』とか『まだ見れる』みたいな事言われるのかと思ってたから。

あんまり分かりやすく言われると照れる。

瞬、そんな事言うような人でもないくせに。

本当、一緒に居れば居る程、好きになっていく。

この想いは、瞬に届いてるのかな。

<2016/09/25 13:30 秋の空>消しゴム
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