学校が終わり、紺色に染まった秋の夕焼けの下、私は瞬と
自転車を押して歩いていた。
奏は家の方向が違うため、校門を出てすぐの所で別れた。
私と瞬も、同じ方向、っていう訳でもないけど。
何となく、で一緒に。
私達、もう言葉も要らないね、なんて思った時だよ。
「で?」
瞬が、そう言うのは。
「へ?」
「へ?じゃねえよ。どこまで付いて来る」
あーあ、伝わってなかったんだ。
まだ瞬と居たい、っていう、この気持ち。
「家、寄っても良い?」
瞬の顔を見上げ、女の子らしい声で聞いた。
これがあれかな、上目遣い、ってやつかな。
意識した訳ではなかったけど、結果的にそうなってる気がする。
「別に良いけどさ…」
そんな事言って。
本当は普通に許してくれてるんでしょ?
なんて、自分の良いように思い込んでおく。
「どこ行くのさ」
「え?」
瞬の声に振り返れば、瞬の家をだいぶ過ぎた所だった。
「あぁ…」
少し慌てて戻り、いつもの場所に自転車を置かせてもらった。
その時、気付いた。
1台のバイクが停めてある事に。
「ねーえ?」
「何今度は」
学校に居る時より全然話すけど、やっぱり冷たいよね。
「あ、これ、瞬の?」
初めて見たバイクを指さして聞く。
「今度乗せてやるよ」
瞬のなんだ。
って今、乗せてやる、って?
「本当!?」
「まぁ……はい」
凄い。
誰かの運転する乗り物に乗るなんて。
親の運転する車くらいにしか乗った事ないし。
「でも、来年の春までお楽しみな?」
「春?」
「あぁ。免許取ったの今年の春だし」
何か関係あるの?と、素直に疑問を投げ掛ければ、軽く引かれた。
「一般道路バイクで二人乗りすんのは免許取得から1年
経ってないと。おまわりさんに怒られんぞ?」
おまわりさん。
この男はどれだけ私をバカにすれば気が済むのよ。
「ほんっとに……」
「ゴタゴタ騒いでねえで早く入れ」
もう、最後までも言わせないし。
けど私は、こんな瞬が好きなんだよね。
恋って、不思議だね。
私はその、不思議な気持ちで瞬の家の中へ。
ああ本当、いつ来ても片付いてる……
自転車を押して歩いていた。
奏は家の方向が違うため、校門を出てすぐの所で別れた。
私と瞬も、同じ方向、っていう訳でもないけど。
何となく、で一緒に。
私達、もう言葉も要らないね、なんて思った時だよ。
「で?」
瞬が、そう言うのは。
「へ?」
「へ?じゃねえよ。どこまで付いて来る」
あーあ、伝わってなかったんだ。
まだ瞬と居たい、っていう、この気持ち。
「家、寄っても良い?」
瞬の顔を見上げ、女の子らしい声で聞いた。
これがあれかな、上目遣い、ってやつかな。
意識した訳ではなかったけど、結果的にそうなってる気がする。
「別に良いけどさ…」
そんな事言って。
本当は普通に許してくれてるんでしょ?
なんて、自分の良いように思い込んでおく。
「どこ行くのさ」
「え?」
瞬の声に振り返れば、瞬の家をだいぶ過ぎた所だった。
「あぁ…」
少し慌てて戻り、いつもの場所に自転車を置かせてもらった。
その時、気付いた。
1台のバイクが停めてある事に。
「ねーえ?」
「何今度は」
学校に居る時より全然話すけど、やっぱり冷たいよね。
「あ、これ、瞬の?」
初めて見たバイクを指さして聞く。
「今度乗せてやるよ」
瞬のなんだ。
って今、乗せてやる、って?
「本当!?」
「まぁ……はい」
凄い。
誰かの運転する乗り物に乗るなんて。
親の運転する車くらいにしか乗った事ないし。
「でも、来年の春までお楽しみな?」
「春?」
「あぁ。免許取ったの今年の春だし」
何か関係あるの?と、素直に疑問を投げ掛ければ、軽く引かれた。
「一般道路バイクで二人乗りすんのは免許取得から1年
経ってないと。おまわりさんに怒られんぞ?」
おまわりさん。
この男はどれだけ私をバカにすれば気が済むのよ。
「ほんっとに……」
「ゴタゴタ騒いでねえで早く入れ」
もう、最後までも言わせないし。
けど私は、こんな瞬が好きなんだよね。
恋って、不思議だね。
私はその、不思議な気持ちで瞬の家の中へ。
ああ本当、いつ来ても片付いてる……
