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想い舞う頃


雪が積もったウチの庭に、私達3人と、雪だるまが居る。

雪だるまは、色々わちゃついたけど、結構な出来栄え。

記念に、その雪だるまクンと私達3人で写真撮影。

雪だるまの左隣に瞬、右隣に奏。

2人の間に私が居る。

「はいっ、チーズ!」

3人で携帯のカメラに向かってピースサイン。

瞬は指輪を映すように右手で。

奏も右手で控えめに。

私は携帯で塞がってたから、左手で。

カシャッ、と控えめな音がして、今撮った写真を確認する。

「良い写真じゃん」

「本当だぁ。宮野さん、凄い笑ってる」

「奏もめっちゃ笑ってるじゃん」

そう言えば、奏は少し恥ずかしそうに笑った。

…可愛い。

「瞬も珍しく良い笑顔じゃん?」

「っせぇ…」

「瞬ったら、可愛いんだから」

「お黙り」

そんなに丁寧に黙らせなくても。

私は慣れた操作で、2人の携帯に今の写真を送った。

少しすれば、ほぼ同時に着信音を鳴らす2人の携帯。

「上手いでしょ。初めてだよ?自分にカメラ向けたの」

「えっ、女ってよく自分らの写真撮るじゃん?」

何、その変に遠回しな『お前どんだけ友達居ねぇんだよ』感。

しょうがないじゃん。

「こんなに長い間一緒に居た友達、2人が初めてだもん」

「長い、って言っても、まだ1年くらいだけどな」

…だって。

私の今までの友達、1年も一緒に居てくれなかったもん。

私が無意識に何かしちゃってたのか、相手が私に興味が
無くなってしまったのか。

理由は未だに分からないけど、何故かみんな。

さらに、今まで友達になった人はみんな、性格が…って人
が多かった気がする。

「まっ、これからもよろしくね?よしっ!雪合戦しよっ!」

「宮野さん、加減……」
「手加減無しのガチ勝負ねっ!」

「えぇー?」

嫌がる奏に、軽くまとめた雪球を当てる。

「わっ」

「瞬行くぞっ!」

何となく宣言しておき、思い切り雪球を投げつけた。

「いってぇよ」

当たった右腕を擦る瞬。

「ハハッ、ガチ勝負って言ったでしょ?」

瞬にもう一度、強めに雪球を投げつけた。

それから、私達は日が沈み始めるまで雪合戦を楽しんだ。


<2016/10/03 00:25 秋の空>消しゴム
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