おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
想い舞う頃
- 高校2年 【夏】 -

梅雨明けから夏休みに入るまで、かなり早かった。

それはきっと、瞬と奏が居るから。

今まで、こんなにちゃんとした友達を作った事のなかった私。

女の子ともあまりうまく いかなかったのに、男の子とここ
まで仲良くなるなんて。

これじゃあ奇跡とかってものも信じちゃうよね。

そんな、奇跡という曖昧なものを信じつつある私は今日も、最高の、2人の友達と一緒に居る。

そして今は夏ということで、スイカ割りに挑戦。

実際やってるのは奏だけど。

「前前!」

「こっち…?」

「あー、右!……そこっ!」

私のキャンキャンした声が響く瞬の家の庭。

「んっ」

奏の小さな声と同時に、木の棒がスイカに向かって振り
落とされた。

それによって、意外と綺麗に割れるスイカ。

「おぉー」

これには私も瞬も手を叩く。

「奏 凄い!大成功!」

「あっ、本当だ…!」

目隠しを外して、自分の割ったスイカを見た奏が一番驚いていた。

そんな奏が浮かべる笑みは、夏の太陽に負けないくらい
キラキラしてた。

「でも何か…逆に……」

瞬、本当に……

いや、派手に散らかった方が…確かに楽しいけどさ。

「良いの!綺麗な方が後片付けも楽だし、食べやすいじゃん」

そう言ってブルーシートの上にしゃがみ、奏の割ってくれたスイカを頬張った。

「あぁっ、甘っ!」

必要以上に大きな声で出た本心。

「奏が持って来たやつだから」

「関係あんの?」

2人にスイカを渡しながら瞬に聞く。

「奏が怒らないように言わねぇけど」

そう言って瞬もスイカを食べる。

そして、美味っ、と、瞬も本心を。

「ふーん」

奏が怒らないように、の瞬の言葉に、そう返した。

「いや納得しないで!別に怒ってはいないから」

「ハハッ、可愛いね」

「そっちの方が怒る…」

ボソッと呟き、小さな一口を口に運ぶ奏。

「どうする?この後」

まだ残っているスイカを食べながら次の事を話題に出した。

「あっ!花火あるけど…どうします?」

大きな瞳を、私と瞬の顔に交互に向けながら海の時と同じ、少し大きめのバッグから花火を取り出す奏。

「おや、奏くん。今回も?」

「揃ってる系〜?」

奏くん最高。

「よし、夜までにコイツら片付けんぞ」

瞬の言葉で思い出す。

楽しみの後の大仕事。


哀しいですが、なるべく早めに完結出来るようにします。

急展開など、色々あるかも知れませんが、すみません。
(正直、その『色々』は既にあるような気も……)
<2016/10/10 13:15 秋の空>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.