瞬に抱きついたまま、どれくらいの時間を過ごしただろう。
海に着き、特に何もせず、水を触ったりかけたりしていた。
「…運命と奇跡なら、どっち信じる?」
私の結構真面目な質問に、面倒くせぇ事考えんの好きだな、と笑う瞬。
「どっちだろ。1回も考えた事ねぇけど……奇跡かな」
「ふふっ」
意外で、少し笑えた。
「愛は?」
「私も奇跡。何か、奇跡の方が綺麗なイメージじゃん?」
「人それぞれだけど」
人それぞれ、か。
瞬はいつだって、そう言っていた。
一番星の話をした時もそうだし、この時も。
「何か面白いね。こういう事考えるのって」
「アイツも言いそう」
瞬は優しい声で、そう呟いた。
「アイツ?」
瞬の優しい声が言う、アイツ。
私はその人の事について、何も知らない。
その人の性別も、その人と瞬の関係も。
もちろん名前だって知らない。
私は勝手に、元カノさんかな?とか思ってる。
だから余計、何も聞けない。
そう、思ってたのに。
「どんな人なの?」
この時、そう聞いてしまった。
「愛みたいな人」
「…元カノさん?」
「ばーか んな訳ねぇだろ。愛が初めてだよ。好きになったの」
「えっ…?」
透き通った綺麗な水に触れながら、風に吹かれながら。
驚きを隠せぬまま、瞬を見る。
瞬はそれに気付くと、少し恥ずかしそうに笑った。
白くて綺麗な顔が、ほんのり赤く染まっている。
「ねぇ、もう1回言って?」
「んな何回も言うような事じゃねぇよ」
呟くようにそう言うと、綺麗な手に残る水滴を払いながら
立ち上がる瞬。
何となく私も立ち上がる。
「帰るか」
「もーお?」
「明日からまた学校だろ?俺もだけど」
私の答えも待たず、さっ、帰るぞっ、と私の肩を叩き、瞬はバイクの方へ。
仕方なくその後を追い、後ろにまたがる。
「…帰りたくないんだけど」
「遠回りしてやっから」
「やったあ」
「はい、被れ」
素直に受け取り、ヘルメットを被って瞬に抱きつく。
「またどっか連れてってね」
「あぁ。どこでも連れてってやるよ」
「ふふっ」
嬉しくて笑っちゃうよ。
こんな時間が、私は大好き。
けどそんな時間を過ごすには、瞬が居なくてはならなかった。
海に着き、特に何もせず、水を触ったりかけたりしていた。
「…運命と奇跡なら、どっち信じる?」
私の結構真面目な質問に、面倒くせぇ事考えんの好きだな、と笑う瞬。
「どっちだろ。1回も考えた事ねぇけど……奇跡かな」
「ふふっ」
意外で、少し笑えた。
「愛は?」
「私も奇跡。何か、奇跡の方が綺麗なイメージじゃん?」
「人それぞれだけど」
人それぞれ、か。
瞬はいつだって、そう言っていた。
一番星の話をした時もそうだし、この時も。
「何か面白いね。こういう事考えるのって」
「アイツも言いそう」
瞬は優しい声で、そう呟いた。
「アイツ?」
瞬の優しい声が言う、アイツ。
私はその人の事について、何も知らない。
その人の性別も、その人と瞬の関係も。
もちろん名前だって知らない。
私は勝手に、元カノさんかな?とか思ってる。
だから余計、何も聞けない。
そう、思ってたのに。
「どんな人なの?」
この時、そう聞いてしまった。
「愛みたいな人」
「…元カノさん?」
「ばーか んな訳ねぇだろ。愛が初めてだよ。好きになったの」
「えっ…?」
透き通った綺麗な水に触れながら、風に吹かれながら。
驚きを隠せぬまま、瞬を見る。
瞬はそれに気付くと、少し恥ずかしそうに笑った。
白くて綺麗な顔が、ほんのり赤く染まっている。
「ねぇ、もう1回言って?」
「んな何回も言うような事じゃねぇよ」
呟くようにそう言うと、綺麗な手に残る水滴を払いながら
立ち上がる瞬。
何となく私も立ち上がる。
「帰るか」
「もーお?」
「明日からまた学校だろ?俺もだけど」
私の答えも待たず、さっ、帰るぞっ、と私の肩を叩き、瞬はバイクの方へ。
仕方なくその後を追い、後ろにまたがる。
「…帰りたくないんだけど」
「遠回りしてやっから」
「やったあ」
「はい、被れ」
素直に受け取り、ヘルメットを被って瞬に抱きつく。
「またどっか連れてってね」
「あぁ。どこでも連れてってやるよ」
「ふふっ」
嬉しくて笑っちゃうよ。
こんな時間が、私は大好き。
けどそんな時間を過ごすには、瞬が居なくてはならなかった。
