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想い舞う頃


やっぱり、土手には誰も居なかった。

私達3人だけ。

…あれ?

「瞬は…?」

いつから居なかったんだろう、と思いながら辺りを見回す。

「大丈夫だよ。瞬くんもこの辺慣れてるし」

「あっ、そうなの?」

「うん。僕達、毎年来てるんだ。中学ー2、3年の頃から」

「へぇ~」

そんな前から来てるんだ。

もう4回は来てる。

「あっ、来た……ってハハハッ」

奏爆笑。

「いや〜、おっさんに推されて買っちまったぜ」

冷やしパイン。

3本も。

わざわざ全員分買ってきてくれたんだね。

「……奏くん?」

「やだよ〜」

「まあまあそう言わず。味は俺が保証するからさ」

「じゃーアタイが食べる〜」

当たり前のように、受け取るのは2本。

そのうちの1本を奏に渡す。

奏も渋々 受け取る。

「味は瞬が保証するってよ?ふふっ。いっただっきまーす」

速攻パインを頬張る。

「ああっ!美味しい!あーんまっ!」

2人も食べな?とススめると、2人は笑った。

その笑顔は、2人ともすごく似ているように見えた。

瞬が可愛かったのか、奏がカッコ良かったのか。

そこは分からないけど、よく似ていた。


<2016/10/19 23:01 秋の空>消しゴム
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