涼しくなってきた、秋。
みんな動きやすいのか、珍しく公園に集まっていた。
この日は、小さな子供や、その親だと思われる人が多い。
そして少し奥に行った、落ち着いた雰囲気の方ではおじ様やおば様が散歩をしていたり。
普段は全くと言って良いほど人が居ないあの公園。
そこが、全く違う場所のように私の目には写った。
「そうだ。みんなさ、卒業したら何するかって決まってるの?」
「奏はまぁ、今んとこでずーっとな?」
ああ、せっかく忘れてきたのに。
思い出しちゃったじゃん。
本当に何やってんの?
「嫌だよ。何であんなとこを?」
なら辞めれば良いんじゃないの?
「ねぇ、奏って何やってんの?」
「あぁ、実はね……」
「すいませーん!」
男の子の声が奏の言葉を遮る。
何?このタイミング。
トンッ、トン…、という音と共に、ひとつのサッカーボールが転がってきた。
瞬の長いジーンズに当たって止まっところで、瞬がそれに
左手を伸ばす。
けど、一度 瞬の左手に乗ったそのボールは、再び地面へと
落ちた。
すぐに拾えば良いものを、瞬は自分の左手を見つめたまま
動かない。
「…大丈夫?」
奏が優しく問い掛け、ボールを投げ返す。
ありがとうございまーす、と、そのボールを追う男の子。
その子に笑顔を返し、瞬にもう一度「大丈夫?」と問う奏。
「あぁ。…ごめんな」
「僕は…別に。あっ、向こう行かない?」
「あ~、良いかも」
イチョウも色付いてきた頃だろう。
あっちの落ち着いた雰囲気の方には、街路樹のように
イチョウの木が植えられている。
私達は、そこに向かって再び歩き出した。
みんな動きやすいのか、珍しく公園に集まっていた。
この日は、小さな子供や、その親だと思われる人が多い。
そして少し奥に行った、落ち着いた雰囲気の方ではおじ様やおば様が散歩をしていたり。
普段は全くと言って良いほど人が居ないあの公園。
そこが、全く違う場所のように私の目には写った。
「そうだ。みんなさ、卒業したら何するかって決まってるの?」
「奏はまぁ、今んとこでずーっとな?」
ああ、せっかく忘れてきたのに。
思い出しちゃったじゃん。
本当に何やってんの?
「嫌だよ。何であんなとこを?」
なら辞めれば良いんじゃないの?
「ねぇ、奏って何やってんの?」
「あぁ、実はね……」
「すいませーん!」
男の子の声が奏の言葉を遮る。
何?このタイミング。
トンッ、トン…、という音と共に、ひとつのサッカーボールが転がってきた。
瞬の長いジーンズに当たって止まっところで、瞬がそれに
左手を伸ばす。
けど、一度 瞬の左手に乗ったそのボールは、再び地面へと
落ちた。
すぐに拾えば良いものを、瞬は自分の左手を見つめたまま
動かない。
「…大丈夫?」
奏が優しく問い掛け、ボールを投げ返す。
ありがとうございまーす、と、そのボールを追う男の子。
その子に笑顔を返し、瞬にもう一度「大丈夫?」と問う奏。
「あぁ。…ごめんな」
「僕は…別に。あっ、向こう行かない?」
「あ~、良いかも」
イチョウも色付いてきた頃だろう。
あっちの落ち着いた雰囲気の方には、街路樹のように
イチョウの木が植えられている。
私達は、そこに向かって再び歩き出した。
