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想い舞う頃
- 高校3年 【冬】 -

長い2学期が終わり、冬休み。

その中でも、1月に入り新たな1年のスタート。

っていう、お正月。

私は、瞬と奏と3人で、神社に行った。

私と瞬が先に来て、奏を待っていたのを覚えている。

いろんな色の上着が動くのを眺めながら、寒さに耐えながら。

「うぅ…」

小さく唸れば、左手をすごく温かい所へ連れて行かれた。

左側には、瞬の暖かな笑顔が。

私の左手は、瞬の上着のポケットの中にいるのだ。

瞬の大きな手に包まれながら。

ああ、本当幸せ。

「奏、遅えな」

「うん……ねえ、これもあれ?」

「ん?ああ、かもな」

聞かなければ良かったと、軽く後悔した。

本当、何をやってるのか分からないし。

あの時、あの時…ボールが飛んでこなければ聞けてたのに!

心の中で盛大にため息を吐いた時、パタパタと奏の足音が
聞こえた。

「居た居た。おめでとー」

小走りでこちらへ向かってくる奏。

「おめでとう。遅かったな」

「なかなか逃げられなくて」

本当、誰に捕まってるの?

「お賽銭しましょ?」

「だな」

あぁ、またタイミング逃した……

気付けば2人は、私を置いて賽銭箱の前に。

そう言えば、手寒かったような……

慌てて2人の居る賽銭箱の前まで走る。

3人で同時に10円を入れ、手を叩く。

そして、心から願う、お願い事。

私は、もちろん。

瞬とこれからも、ずっと一緒に居られますように

そう願った。

これが、私の願い。

瞬と一緒に居たい。

私の願いは、それだけなんだ。

どうか……この願いが叶いますように…


【秋】が短い 秋の空…
<2016/10/22 00:04 秋の空>消しゴム
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