昼間でも寒い、真冬のある日。
この日は、奏の誕生日の前日だった。
瞬がそう呟き、それを聞いた私が言い出して奏の誕生日を
盛り上げることになった。
舞台は私の家。
この日からその次の日までの2日間は、お父さんもお母さんも居ない日だったから。
留守番が最高に楽しくなりそう、とワクワクしていた。
「1回その辺、ちょっとスペース作ろう」
デコレーション用のモールや紐、ペンや紙などでゴチャ
ゴチャになった、瞬の居る辺りを指さして軽く円を描く。
「この辺?」
「そうだね。そこのソファ退かそう」
「了解」
ガチャガチャと音を立てながら移動する、大量のモノ。
何とか道を作り、ソファの側へ。
せーのっ、とタイミングを合わせ、ソファを持ち上げる。
そしてゆっくりと後ろへ下がろうと思った、その時。
「あっ……」
瞬の微かに聞こえたその声に、ん?と返した私の声は、
ドンッ、という低く大きな音に掻き消された。
「大丈夫?」
ゆっくりとソファを下ろし、瞬に優しく問い掛ける。
あの、公園での奏のように。
「あぁ……ごめん」
「全然。もう1回いける?」
うん、と小さな声が聞こえ、もう一度息を合わせてソファを持ち上げる。
私が5歩ほど下がった辺りに、ゆっくりとソファを下ろした。
「よし。じゃあ、これに何か書いて?絵でも、言葉でも」
ソファを退かして出来たスペースに、大きめの紙とカラーペンを置く。
最初に置いてあったのは失敗作たち。
ペンはまだ使えるけど。
「そういうのは愛の方が得意じゃね?」
「やだよ。私、絵下手だし。字だって瞬の方が綺麗だし」
そう言いながら、壁の前に置いた小さめの脚立に登る。
「まぁ、そうなんだけど」
認めんなよ、とツッコみ、場を明るくして壁を賑やかにした。
この日は、奏の誕生日の前日だった。
瞬がそう呟き、それを聞いた私が言い出して奏の誕生日を
盛り上げることになった。
舞台は私の家。
この日からその次の日までの2日間は、お父さんもお母さんも居ない日だったから。
留守番が最高に楽しくなりそう、とワクワクしていた。
「1回その辺、ちょっとスペース作ろう」
デコレーション用のモールや紐、ペンや紙などでゴチャ
ゴチャになった、瞬の居る辺りを指さして軽く円を描く。
「この辺?」
「そうだね。そこのソファ退かそう」
「了解」
ガチャガチャと音を立てながら移動する、大量のモノ。
何とか道を作り、ソファの側へ。
せーのっ、とタイミングを合わせ、ソファを持ち上げる。
そしてゆっくりと後ろへ下がろうと思った、その時。
「あっ……」
瞬の微かに聞こえたその声に、ん?と返した私の声は、
ドンッ、という低く大きな音に掻き消された。
「大丈夫?」
ゆっくりとソファを下ろし、瞬に優しく問い掛ける。
あの、公園での奏のように。
「あぁ……ごめん」
「全然。もう1回いける?」
うん、と小さな声が聞こえ、もう一度息を合わせてソファを持ち上げる。
私が5歩ほど下がった辺りに、ゆっくりとソファを下ろした。
「よし。じゃあ、これに何か書いて?絵でも、言葉でも」
ソファを退かして出来たスペースに、大きめの紙とカラーペンを置く。
最初に置いてあったのは失敗作たち。
ペンはまだ使えるけど。
「そういうのは愛の方が得意じゃね?」
「やだよ。私、絵下手だし。字だって瞬の方が綺麗だし」
そう言いながら、壁の前に置いた小さめの脚立に登る。
「まぁ、そうなんだけど」
認めんなよ、とツッコみ、場を明るくして壁を賑やかにした。
