桜の季節が、今年もやって来た。
だから私は、ここに居る。
1本の桜の木が植えられた、瞬に会える丘の上に。
お互いを求めたら、ここに来る
いつか、約束したね。
瞬、私は覚えてるよ。
瞬と過ごした時間も、話した事も。
その時の気持ちも、場の雰囲気も、何もかも……鮮明に。
そして、それを今、全部思い出してたよ。
瞬とは、高校を卒業してから連絡が取れない。
それで、逢いたくなって……瞬を求めて。
この季節に、ここに来たんだ。
この、お揃いのリングと一緒に。
「瞬…」
高3の春。
あの日は、こうしてここに居たら、瞬は来てくれたね。
今年は……今日は来てくれないのかな。
あのリングが飾ってくれている右手で、携帯を操作する。
今となっては、慣れた操作だ。
瞬の携帯を呼び出す。
『只今、電話に出る事が出来ません』
暫くして電話の向こうから聞こえくる、聞き慣れた感情の
無いアナウンス。
「忙しい…か」
『通話終了』の文字が浮かぶ携帯の画面を眺め、何度そう
言い聞かせてきただろう。
忙しくても、メールくらい返してくれても良いのに…
瞬……
私は今年も、ちゃんと来たよ。
だから私は、ここに居る。
1本の桜の木が植えられた、瞬に会える丘の上に。
お互いを求めたら、ここに来る
いつか、約束したね。
瞬、私は覚えてるよ。
瞬と過ごした時間も、話した事も。
その時の気持ちも、場の雰囲気も、何もかも……鮮明に。
そして、それを今、全部思い出してたよ。
瞬とは、高校を卒業してから連絡が取れない。
それで、逢いたくなって……瞬を求めて。
この季節に、ここに来たんだ。
この、お揃いのリングと一緒に。
「瞬…」
高3の春。
あの日は、こうしてここに居たら、瞬は来てくれたね。
今年は……今日は来てくれないのかな。
あのリングが飾ってくれている右手で、携帯を操作する。
今となっては、慣れた操作だ。
瞬の携帯を呼び出す。
『只今、電話に出る事が出来ません』
暫くして電話の向こうから聞こえくる、聞き慣れた感情の
無いアナウンス。
「忙しい…か」
『通話終了』の文字が浮かぶ携帯の画面を眺め、何度そう
言い聞かせてきただろう。
忙しくても、メールくらい返してくれても良いのに…
瞬……
私は今年も、ちゃんと来たよ。
