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想い舞う頃
- 1人にしない -

眩しく輝く太陽に照らされた、明るい部屋。

今日は珍しく、携帯のアラームが鳴る前に目を覚ました。

なんて気分の良い1日の始まりでしょう。

…と言っても、只今の時刻は11時。

あれ……目覚まし、何時に設定した?

嫌な事が映像になって、働きにくい頭に浮かぶ。

「うわっ…」

鳴りやがったな?

今起きたっつーの。

心の中で大騒ぎしながら、それに負けないくらい騒がしく
鳴るアラームを止め、これから鳴る気でいるアラームを
全て解除する。

あ~あ。

せっかく鳴る前に起きたのに。

鳴る直前だったとは。

朝からため息を漏らし、ヘアゴムと、お気に入りのリボンを持って部屋を出た。

洗面所へ着けば、相変わらず可愛いとは言い難い私の顔を
映す鏡がある。

知ってるから、可愛くないのは。

意地悪な鏡に、再び漏らすため息。

慣れた動きでボサボサの髪をとかし、ポニーテールにする。

黒いヘアゴムの上に結ぶのは、今日は黄色いリボン。

頭の上からひょこっと顔を出す、可愛らしい大きめの
リボン。

「よしっ」

瞬がこれを褒めてくれたのは、いつだっただろう。

あれが無ければ、今も私はボッサボサの髪で生活していた
だろう。


ドタドタと階段を駆け下り、リビングのテーブルにポツンと置かれた、5個入りのパンをひとつ食べる。

そして、歯を磨き着替えを済ませ、久々の瞬の家へ向かう。

「ヤッホーイ!……あ携帯忘れた…」


<2016/10/28 17:28 秋の空>消しゴム
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