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想い舞う頃


今日も無事に仕事が終わり、自分のロッカーの所で帰りの
準備をしている。

「宮野おつかれ〜」

私より少し先に入ったという人に声を掛けられた。

「お疲れ様です」

その人に軽く頭を下げ、バッグを持って風のようにお店の外へ出た。

「ふぅ〜」

そこでは、本物の風が気持ちよく吹いていた。

それを全て吸い込むような気持ちで、大きく息を吸い込む。

あ~、何かリラックス……

なんて時に、バッグの中で鳴る私の携帯。

風も止んでしまい、一気につまらない世界に戻ってきた。

誰からだろう、と思いながら携帯を取り出す。

取り出した携帯の画面には、『奏』の1文字が映し出されていた。

慣れた操作でその電話に出、携帯を耳元へ。

『愛ちゃん…!』

こちらが もしもし、と言う前に、電話の向こうから聞こえてきた奏の混乱したような声。

「奏?どうしたの?」

どうしよ…、あの…、というのが少し続いた後、はっきりと
聞こえたのが『瞬くんが!』だった。

「………えっ…?」

<2016/10/29 11:21 秋の空>消しゴム
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