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想い舞う頃
- 未来のために -

「これかなぁ…」

休みは開け、月曜日。

その中でも今は、本日最後の休み時間。

裏で1人、医学雑誌の山をひとつひとつ見ていた。

何て言ったっけ、あの名前…

「ん〜…」

瞬とのこれからもためにも、少しは勉強しておこうと。

医学の世界へ迷い込んだ私。

「とりあえずこの辺かな」

最近、1日2、3冊は持って帰っている医学雑誌。

もちろん、売り物じゃないやつ。

裏にあるやつを、何冊か。

店長に聞いたら、この箱の中身は好きなだけ持ってって、
って。

大体書いてある事は同じなんだけど、たまに違う事書かれてたりもするから、探すのはやめられない。

でも、これで瞬のためになるなら簡単な事だった。

瞬のためなら、勉強も運動も上等、バッチ来い。

何だってやってやる。

1人満足気に笑みを溢す私を、引き気味に見る友達。

「みやっち怖い。何笑ってんのよ」

「んっふふ。最近私ね、医学ハマってんの」

「みやっち らしくなーい」

そう言って飴玉を口へ放る友達。

要る?とひとつ差し出されたけど、断った。

「頭使うんなら糖分必要だよ?」

「そうなの?」

「医学ハマってんだよね?」

「それは医学じゃなくて、脳科学的な何かでしょ?」

何だか奏の得意そうな分野だな、と思いながらパラパラと
ページをめくる。

「今日も持ってくの?」

「そうだねぇ」

あ、話に夢中になりすぎてどこまで読んだか忘れちゃった。

「どこまで読んだ?」

「はーい最初から〜」

イタズラ好きな友達の手により、簡単に閉じられてしまった本。

「さっきの何ページ!?あっ!休み時間終わっちゃったよ!」

まあ、どうせそんな真面目には読んでないけどさ。

ゲラゲラとお腹を抱えて笑う友達をギロッと睨み、仕事に
戻った。

これで今日の仕事は終わりだ。

頑張れ、私。

<2016/10/30 00:58 秋の空>消しゴム
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