愛を追い返してから、どれくらい経っただろう。
あの日と比べ扱いやすくなったこの車椅子が、結構な時間が経ったことを証明している。
眩しいくらいの夏の太陽に照らされた家のリビングに、
車椅子が1台。
それに乗っているのは、俺以外の誰でもない。
これが、今の俺の、唯一の移動手段だ。
自分の胸元を見れば、これも眩しいくらいに輝く、愛と
お揃いの指輪。
少し前までは、俺の右手中指にあったもの。
それは次第にゆるくなっていき、何度か落とすようになった。
それでも、これだけは離したくなかった。
愛が側に居るような、そんな何かを感じたくて。
あの日、素直に1日一緒に過ごしていたなら、今頃こんな
ふうには居ないだろう。
側に彼女の、暖かな微笑みがあったなら。
けど、今 俺の隣に居るようでは、彼女は幸せになどなれ
ない。
好きな人を不幸にしてまで、一緒に居たくなんてない。
愛には、彼女には笑っていて欲しいから。
愛、今日も誰かに、笑顔と幸せを与えて下さい。
眩しい光が射し込む窓を少し遠くから眺め、この世界の
どこかに居る愛に、そう願った時。
ーピーンポーン
あの日と同じ音が、今日も鳴った……
あの日と比べ扱いやすくなったこの車椅子が、結構な時間が経ったことを証明している。
眩しいくらいの夏の太陽に照らされた家のリビングに、
車椅子が1台。
それに乗っているのは、俺以外の誰でもない。
これが、今の俺の、唯一の移動手段だ。
自分の胸元を見れば、これも眩しいくらいに輝く、愛と
お揃いの指輪。
少し前までは、俺の右手中指にあったもの。
それは次第にゆるくなっていき、何度か落とすようになった。
それでも、これだけは離したくなかった。
愛が側に居るような、そんな何かを感じたくて。
あの日、素直に1日一緒に過ごしていたなら、今頃こんな
ふうには居ないだろう。
側に彼女の、暖かな微笑みがあったなら。
けど、今 俺の隣に居るようでは、彼女は幸せになどなれ
ない。
好きな人を不幸にしてまで、一緒に居たくなんてない。
愛には、彼女には笑っていて欲しいから。
愛、今日も誰かに、笑顔と幸せを与えて下さい。
眩しい光が射し込む窓を少し遠くから眺め、この世界の
どこかに居る愛に、そう願った時。
ーピーンポーン
あの日と同じ音が、今日も鳴った……
